ある意味優柔不断
一方その頃―――





「おい祐希。お前は委員何がいい」


委員長、塚原要はアニメージャーを読んでいる浅羽祐希に訊ねる。

その祐希は、アニメージャーから目を離さず答える。



「えー。何でもいいよ別に」

「あー、じゃあ篠宮と一緒のやつな」

「篠宮?誰それ」

「…お前なぁ、クラスメイトの名前と顔くらい覚えろ」



ため息をつき、要はが梨萌いる方にあごを動かす。
祐希はそちらを見る。

地味めな容姿の彼女が、篠宮と言うらしい。


「ふーん」


そしてまた、視線をアニメージャーに戻す。


「今度から覚えろよ」

「はいはい」


要はそんな幼馴染みに若干呆れながら、また他の人物に希望を聞きにいった。


(篠宮さん、か)


何となくもう一度彼女を見て、祐希はアニメージャーに目を戻した。


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