突然の来客


「へー、悠太達のクラス席替えしたんだ」





その日の昼休み


いつものように、悠太、祐希、要、春、千鶴はお弁当を食べるために屋上に来ていた。






「いいなー。俺っちも席替えしてー。
前だから寝れないんだよなぁ。」



「お前、担任にわざと席前にされてんの気づいてないのか?」



「え!嘘!」






たわいもない、いつもの会話。



そんな会話が今日は何故か、耳に入らない悠太。







「…?悠太くんどうかしましたか?」




悠太のいつもと違う様子に気づく春。




「…なんにもないよ」


「そうですか?ならいいですけど…」





悠太の返事を聞き、でもまだ少し心配な様子の春。


悠太は無言で地面を見続ける。



「……」




そんな悠太の様子を黙って見つめる祐希。






「どうしたんだゆうたん!!悩みがあるならこの千鶴さまが
聞いてさしあげよう!」



「…それは是非とも話したくないね」



「何だとぉ!!」






千鶴が立ち上がる。



それと同時に





ギィ






屋上の扉が開いた。







一同は茉咲が来たと思っていたが





『あ、浅羽くんに松岡くん』




屋上の来客は、茉咲ではなく





「……あ、清水さん」








優佳だった。


5/29
<< bkm >>

             ◆comment
         
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -