混迷のTriangle | ナノ



はじまりとおわり

■ ■ ■


 それは、軽い一撃だった。


「……死ぬ気か、ユーリ・テンペスタ!!」


 それは、文字通り決別となった。


「ふざけるな!君は……!!」


 それは、確かに一瞬だった。
 けれど、確かな終わりを告げた。


「ユーリ!!」


 そして、君は、

 ただ、笑っただけだった。






 そして、
 それは僕の心に最後まで残った、重石となった。






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