貴方と私の風紀な日々 | ナノ
委員長のひとりごと

▼ ▼ ▼


「…別にね、僕はあの子の意思を尊重しない、という訳ではないんだよ」
「……。」
「そもそも、別に僕にとってはどうでもいい話だし、彼女が何をしようと関係ない」
「……。」
「だから彼女が誰と街を歩いてようと、誰と帰ろうと誰と学校に来ようと関係ないし、風紀を乱してないのならば口出しする事も何もない」
「……。」
「もっとも彼女自身、風紀を乱さないことに関してのみはわりかしちゃんとしてるしね」
「……。」
「…だから」
「……だ、だから?」
「…だから…」

そこで唐突に言葉を切り、黒い瞳を細め。


「…なんて言ったらいいのかな」


隣で盛大にずっこけた綱吉を綺麗に無視し、
口に白い陶器のカップを運んだ雲雀は窓の外へと目を向ける。






(「…ていうかなんで呼ばれたの俺…」)

震えを必死で押さえながらソファに座る綱吉の向かい、
イスに深く座り外を眺める風紀委員長のひとりごとは、
どうやらまだまだ終わりそうにない。



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