恐怖の浸透

秀吉様の死後ーー

狂ったように家康の首を求める私を見て皆は怖れる。

¨凶王三成¨それが私の二つ名だ。

そんな私が唯一怖れたもの。




徳川家康ー。





あの笑顔はただの麻薬のように市民を酔わせた。

そして由香すらも…恐怖に酔わせたのだ。

裏で家康が仲間を集め出し、まるで、砦を作るようにして…「絆」という光の鳥籠を築き上げた。

そして秀吉様を殺し、由香を拐った。

「由香様っー!!」

「いや、三成っ…助けっ。。」

逃げ去る家康の胸に抱かれる由香の顔には涙に濡れ、恐怖で染まっていた。

まるで、この世の終わりのような…私が家康に抱いていた心と全く同じだった。








しかし、再び会った頃には由香の瞳には家康しか映ってはいなかった。

恐怖で由香の心が壊れてしまったのだ。

家康しか愛さないただの愛玩人形となってしまった。

家康の隣で真っ黒な瞳で笑顔を浮かべる由香を私は見ていられなかった。






戦いに勝利し、家康を討った。

そして、由香の身体を手に入れ籠に閉じ込めた。

「やぁ、あ、やぁっっー!止めて…もう…」

「お前は私のものだぁ!家康には渡さないっ!」

月明かりが入る部屋に、卑猥な水音と甘い声が響き渡る。

何度由香を犯しても¨あの憎き男¨を想う。

恐怖を植え付けられたあの男を。

「私は貴方が怖いです…。」

「私はお前が好きだ。愛している。」

私は由香の子宮に押し付けるように腰を動かすと、由香の膣内が求めるように私のモノを締め付ける。

「っつう…あっ…やぁ。。」

「どうした?身体は私を欲しているぞ。私のものになりたいなら早くそう言えばいい。」

「違っーんんんーー!」

由香の身体は絶頂を迎えたのか腰が浮きビクビクと身体を震わせる。

「ほぉ。。そんなに気持ちいいか…?ならば、もっとくれてやろう。家康の事など忘れろ。私に溺れてしまえ。」

「ひやぁ…ああ、中に…中に出さないで…。。お願い。。」

由香の子宮はキュウキュウと締め付けるようにして私の子種をが搾取する。

しかし、由香の瞳には大粒の涙で一杯だった。





まるで、私を否定するかの如く。。

私を恐れ…家康に抱いた感情を剥き出しにして。。





私は由香の心を救いたい。

嫉妬などではない。

ただ、家康の隣で笑うお前が見ていられないのだ。








だから…頼む…


私を恐れないでくれ。。







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