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ぬらり最終話「永遠の愛」

待ちに待ったぬらりとの結婚式の日がやって来た。

「では誓いのキスを…」

そう牧師さんが言うと

純白のタキシードを着たぬらりは

ゆっくりと私のベールを持ち上げた。

そしてステンドグラスの光の中

エンマ社長達が見守る中

私達はキスをした。

拍手が起きて、とても幸せな瞬間だった。


三年後。

「未来!」

職場からスーツで走ってきたぬらりが慌てだしく

産婦人科の病室へ入ってきた。

「間に合わなかったね、パパ」

私は生まれたばかりの我が子を

抱いていた。

そして慎重にぬらりに抱かせる。

「…」

ぬらりはまじまじと赤ちゃんを見て

「ありがとう、生まれてきてくれて」

涙声で言った。

「ぬらり、なんで泣いてるの?」

そう言いながらも私も目を潤ませていた。

「とても嬉しいからだ」

ぬらりの瞳が潤んでいて

私も泣いてしまった。

「未来もありがとう。

愛してる。この子も君も全力で」

ぬらりは器用に

私も赤ちゃんも抱きしめた。

これからもずっと

この子とぬらりと一緒にいられる

幸せな未来が待っているだろう。


Happy End

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