第九話


全速力で走った先には鏡池だった。

そこでシンはイツキに言われるまま

猫又と座敷童子を召喚した。

「座敷!

お前女なら三秒間時間を止められるんだろ?

タマモを止めてくれ」

「え〜!タマモ?!」

イツキの頼みに座敷童子は慌てた。

「え?あれって女に入るの?」

未来は少し不安だったが

タマモが追いついた。

「今だ!」

「作法!三秒殺し!」

タマモはちょうど池の上で止まった。

「タマモ、この池の名前知ってるか?

鏡池だ!」

イツキの言葉に反応したように

タマモは苦しみ始めた。

イツキは更に猫又に攻撃させた。

「未来!これ!」

タエが未来に山姥に使ったのと同じ札を

手渡した。

「え?また私?!」

「お願い!

未来の方が効く気がするの」

「わかった」

未来はうなずくと

「これで終わりよ!」

タマモに札を貼り付けた。


ぐったりしたタマモは

魂を奪ったのは閻魔大王の指示だった

と言う。

そして魂は妖魔界へ送ったらしい。

「ならそこに行って

魂を取り戻すまでだ!」

イツキは…みんなは決意をかためた。

(妖魔界か…どんなところだろう?)

未来もワクワクするのだった。


to be continued







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