第十話「ウエディングドレス」
休日に未来は押入れの整理をしていた。
「あ!これは…」
すると式で着たウエディングドレスに
目がとまる。
うっとりと未来は
ウエディングドレスが入った袋に触れた。
「何をしているのだ、未来」
「ぬらり…」
「ウエディングドレスか…」
ぬらりは未来の右に立った。
「幸せな式だったな〜って
思い出していたの」
「そうだな」
ぬらりはそっと
未来の華奢な肩を抱いた。
「いきなりキスするとは思わなかったけど」
「君が綺麗で愛しかったから
仕方ないだろう?」
「ぬらりったら…」
未来の顔は真っ赤だ。
そんな未来に
ぬらりは結婚式の時のように
不意打ちでキスをした。
「あの日誓ったように
必ず君を幸せにする」
「私も全力でぬらりを支えるから」
二人はもう一度キスをした。
確かめるような長いキスだった。
to be continued
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