第四話


キュウビ達が食べられ

怒った未来は

ケータと同じように

エンマブレードを使った。

しかし結果は変わらない。

このままでは世界が壊れてしまう。


ホゲホエールとカナミを追って

やって来たのは商店街だった。

「いた!」

「でもどうしましょう?」

「エンマブレードは効かなかったし…」

ケータ、イナホ、未来は困る。

そこにコマ次郎が

通販で買ったらしいバズーカを

持ってきてくれた。

ケータはメラメライオンを呼ぼうとするが

「もう一つおまけに!」

なんとオナラズ者まで来てしまう。

「火の気はまずい!」

フユニャンが叫んだが遅かった。

オナラズ者のおならに

メラメライオンの炎が引火し

ホゲホエールの近くで

大爆発が起きた。

しかし強烈な臭いがして

みんなは鼻をふさぎ

未来もハンカチで口を覆った。

そして爆風のせいか

気がついたら全員がアフロになっていた。

「なんすか、これ〜?」

「恥ずかしい!」

女性であるイナホと未来は

恥ずかしがり

未来はさっき取り出したハンカチで

髪の毛を隠した。

「でも!倒したんじゃない?」

「そうにゃん!」

未来とジバニャンは喜んだが

「もんげー!

なんずら、あれ…」

コマさんが叫ぶと

目の前に巨大な妖怪がいた。

ウイスパーが調べても

奴の名前は分からず

「じゃあ、クジラマンで!」

「えー。

クジラ男がいいな」

未来がケータに異を唱えた。

「二人共、そんなネーミング

ダメでうぃっす!」

ウィスパーがそう注意したが

「行くのよ、クジラマン」

空中に飛んでいたカナミが

そうつぶやく。

「え?決定?!」

「クジラ男はダメなの?」

未来は不満だったが

「わお!マジで?」

どうやらクジラマンと

名前が決まってしまったらしい。

クジラマンは強い妖怪のためか

妖怪ウォッチを持っていない人でも

見ることができて

クジラマンの吐いた泡にぶつかり

次々と魚に変わってしまうではないか。

「なんて活きがいいんだ」

「うん、おいしそう」

「え?そこ?」

フユニャンと未来に

ケータはつっこんだが

そんなことを言っている場合ではない。

まずは自分達に有利な元の世界に

戻す必要があり

逃げてしまったコアラニャンを

追いかける必要がある。

クジラマンの足止めを

フユニャンとロボニャンに任せ

コアラニャンを追いかけて

未来達が到着したのは

小さな遊園地だった。



五話に続く







素材はデコヤ様のものを加工しております。