第八話
「それにしてもよかったズラ!
お母ちゃんが元気で」
「そうね」
すっかり日が暮れた車窓の外を見て
未来は言った。
今頃、未来の『お母ちゃん』は
帰りが遅いから怒っているだろう。
「これで大丈夫ズラ!」
「もんげー!そうでもないズラ!!」
妖怪パットを見ていたコマ次郎が叫んだ。
「どうしたの?」
「これ…ぬらりひょん議長の命令で
妖怪は全員妖魔界に帰れって…」
「もんげー!」
「コマ次郎、貸して」
未来は信じられずに
コマ三郎の妖怪パットを見て読んだ。
「エンマ大王が
人間にインフルエンザをうつされた。
よって今後、人間との交わりは一切禁止する?」
「「もんげー!」」
三人は落ち着かずにはいられなかった。
「ということは、コマさんとコマ次郎と
もう会えないってこと?」
「そんなの、絶対にイヤズラ!!」
いやいやとコマさんが首を振る。
「ちょっと待つズラ!
妖怪オシラセッターに書き込みがあるズラ」
「それって人間界でいうツイッ○ー?!」
「よく分からないズラが
有志を募っているズラ。
明日、渋谷のハチ公前に集まってほしい
と書いてあるズラ!」
「よし!じゃあ明日、行こう!」
三人は決意をかためた。
to be continued
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