照れ隠し?


この頃俺は変だと思う。

あいつを見ると自然と胸がドキドキしやがる。

でも俺はそんなことを知られたくなくていつもの様に喧嘩を売るのだ。

「グレイ勝負だ!!」
「わりぃな、今日は無理だ。」

いつもの様に右手の拳を握り締め、殴り掛かりながら叫ぶとグレイはそれをさらりと交わす。

「なっ!」

避けられると思っていなかったナツはバランスを崩して前屈みになり、倒れると思った次の瞬間グイッと腕を引かれた。

「あぶねぇなぁ。」
「お前が避けるから…」

だろ!と言おうとしたナツは今の状況に言葉を失った。
支えられた為に身体が密着し、グレイの顔が間近にあり、顔に熱が集まるのが分かった。

「お前顔赤いぞ。熱でもあんのか?」

コツンとグレイの額が俺の額と密着し、少しの間があり離れていく。
何が起ったのか分らないナツはさらにカァアア!と顔を赤くしザァと後退る。

「ナツ?」
「な、何でもねぇ!!」

心配しているグレイにナツはもう恥ずかしさで今にも逃げ出したくて、叫ぶ様に言うとそのままギルドのドアを壊して外に出て行った。

「一体何なだったんだ?」

疑問に思いながらグレイはナツが走って行った方を見ていたのだった。






ーEND-
めっちゃ短かいなおい。
この小説はただ頬を染めてグレイから逃げるナツを書きたかっただけだからね!
グレイは実は天然なんて思ってないからね!!


2010.1.29 完成



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