相性は最悪だと…


相性最低だと思ってた

炎と氷

合う訳ねぇって


「グレイ?」
「好きだって言ってんだ」
「誰を?」
「お前をだ!」

聞き間違いだと思った。
俺はグレイに好かれる様な事を何もしてねぇし
どちらかと言えば嫌われる事をしていたと思う

「ま、待った!俺男だぞ!?」
「知ってる」
「それにお前は氷、俺は炎だろ?…相性が悪いだろ」
「分かってる」
「それに…んっ!」

俺は好かれる事なんてしてないと言おうとしたが、もうそれ以上言うなと言う様に奪われた唇はひんやりと冷たくて気持ち良いと思ってしまった自分自身が信じられなくてドンッとグレイの胸を押した

「な、何しやがんだっ!」
「全部分かってて言ってんだよ。好きだって」

服で唇を拭いながら顔を真っ赤にして叫んだナツはグレイの辛そうな顔をしていたのに固まったそんな顔を見るのが初めてで何て声をかけたらいいか分からくて

「ナツ、嫌だったら拒めよ」

そう言って唇に触れた冷たい、グレイの唇に俺は何故かさっきみたいに突き放す事ができなかった。

「拒めよ…じゃねぇと諦めきれねぇだろ」
「じゃあ放さなければ良いだろ」
「は?」
「俺だってグレイのことが好きだ!」

顔を真っ赤にしたナツはその顔を見られない様に勢い余ったキスをした

「いてっ!」
「〜〜っ!」

歯が当たり二人は痛さに声を上げた。




      -END-
初のグレナツでした!
ナツの告白だと絶対グレイが信じなくて喧嘩になりそうだからグレイからの告白でした♪

2011.1.27 完成

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