好きだから(青黒)




いつもの様に黒子からのパスを貰い、ダンクシュートを決めると終了のベルが鳴った

彼奴は俺の影だと言った

最初はこんなひょろひょろな奴に何が出来んだと思っていた


「青峰くん。並びますよ」

「あぁ」


今では恋人で、相棒でもある黒子がいなくなるなんて有り得ない事だ

そんな事が万が一でもあったら俺は…


「今日、集中出来ていませんでしたけど何考えてたんですか?」

「お前の事だ」

「!…試合中に何で僕の事を考えてるんですか」


驚いた様に俺を見たのは一瞬で黒子は背を向けて呆れた様に言う声

横顔がほんのり赤いのに可愛いと思う俺は重傷だ

少しの変化に気付ける様になったのは目で黒子を探す様になったのはいつからだったかなんか忘れた


「照れんなよ」

「照れてないです」


くくっと笑えば黒子はからかわれたと思ったのか少し怒った様に顔がまた変化する

最初はどんだけ無表情なんだと思ったものだ


「なぁ、今日」

「シェイクを奢ってくれるなら良いですよ」


言おうとした言葉が読み取ったのか条件を突き付けてくる黒子

相変わらずシェイクかなんて思いながらマジバでシェイクとハンバーガーを買い、俺の家へと入った


「青峰くん、少し丸くなりました?」

「さぁな、黒子がそう思うんならお前がいるからじゃねぇか?」


本音を言ったのだが黒子は胡散臭さそうに隣に座っている俺を見て来た


「…青峰くん、熱でもありますか?」

「何でだよ」

「変だからです」


恋人に向かって変扱いをした黒子は青峰の両頬に手を添えるとコツンと額同士を合わせた


「っ…青峰くん」

「黒子」


熱が無いことが分かると離れようとする黒子の腕を引き、抱き締めた

驚いた様に一瞬抵抗を見せたが青峰に捕まって逃げられ試しがない黒子は抵抗を止めた


「キスして良いか?」

「一々聞かないで下さ…っん」


最後まで言わせないでまずは触れるだけのキスを

何度も、

何度も…

啄む様に角度を変えて


「っ…あお…みねくん…くるしっ」


呼吸が出来なくて窒息してしまうんじゃないかと思ったのだろう黒子は片手は服を握り締めもう一つの手で俺の胸板を叩く

叩くと言ってもとても弱い


「っ…はぁ…は…」


口付けを止めれば力無く肩に寄りかかって来る頭をポンポンと軽く叩くと黒子は大人しく腕に収まった


「好きだ黒子」

「…知ってます」


顔を胸板に埋める黒子の耳は赤くなっていて

好きだと言わせたくて

顎に手を掛けて目を合わせた


「黒子は俺の事どう想ってる?」

「っ……好きです」


赤い顔をして勇気を振り絞って言葉を出した黒子は普段の無表情は何処に行ったのか

とても表情豊かだ


「一生離してやらねぇからな」

「僕は貴方の影です」


だから離れない


俺と黒子は一心同体


離れる時があるなら


その時…



俺はきっと壊れるだろう





      -END-


甘くしようとしたのに…あんまり甘く出来なかった結果これが出来ました><



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