初恋?



「あの…何で俺の家の前なんでしょう?」

そう、あのまま連れて来られた場所は昨日から住み始めたマンションが目の前。

流石に気になって雲雀さんに話しかけた。

「君の護衛するって言った筈だよ。」
「聞きましたけど…」

文句あるの?と言う目で見られ俺は黙るしか無くなり、ドアの鍵を開けて雲雀さんを招入れた。

「ねぇ綱吉。」
「…はぃ」
「これ何?」
「ダンボール…ですかね?」

部屋に入った二人は呆然としながら部屋半分を占領しているダンボールを眺めていた。

(何でダンボールがこんなに…とか誰から?)

靴を脱いで近くにあるダンボールを開ける。

「………」
「綱吉?」
「………」
「ねぇ、綱吉返事しなよ。しないと噛み殺すよ。」
「うわっ!?」

返事をしない綱吉の喉元にトンファーを突き付け脅す雲雀。

それに気ずいてハッと我に帰った綱吉は声を出して驚いた。

「で、何なの?」

ダンボールを指差しながら言う雲雀。

「えっと…服?」

質問された張本人は疑問系で逆に聞き返したい状況な訳で…
とにかく俺の家にある筈の服がどうしてダンボールに入ってるんだ!!と言う疑問。

「何で疑問系なの?」
「俺、こんなダンボール持って来た覚え無いんです。だから骸らへんが持って来たんだと…」
「ふ〜ん。ところで片付けないと君寝れないよ。」
「あ!!」

雲雀に言われ気が付いたツナはハッとして叫んだ。





***





あれから2時間かけて半分のダンボールを片付けた。

ダンボールに入っていた物は服だけでは無く、食器、時計など生活に必要な物が入っており、最後のダンボールを開けるとダンボールいっはいのお金と手紙が入っていた。

「綱吉?」

ゴソゴソと手紙を開き読んでいると名前を呼ばれたツナは、雲雀の方を向いて手紙の中の一枚を「雲雀さん宛です。」と手紙を渡した。











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