イタズラしますよ!2



「trick or treat!お菓子下さい!」

皆に言いお菓子を山の様に貰ったアレンは、ご機嫌で部屋にお菓子を置きに行った。

「いっぱい貰えたなぁ♪後は神田だけか…何処にいるかな?」

う〜んと、悩みながら部屋を後にして、一番神田が居そうな部屋を最初に探してみる事にした。





ガチャ、ガチャ…

「鍵掛かってる。外かな?」

いつも鍵を掛かけて部屋を出るから、居ない事がすぐわかった。

「しかたないか、部屋の中で待ってよ。」

前、神田の部屋に入った時にすった鍵を取り出しガチャリと鍵をあけてドアを開いた。
その部屋は備え付けのベットと花の入った花瓶があるだけのシンプル過ぎる部屋。

「ふぁ〜…眠い…」

アレンは欠伸をしながらドアを閉め、神田のベットに倒れ込んだ。

「スー…スー…」

よっぽど走り回って疲れたのか、アレンは目を閉じるとすぐに静かな寝息をたてて寝てしまった。







その頃神田は鍛練のが終わり木にもたれ掛かり一息付いていた。
風の通る音を聞いていると、教団内の誰かがもやしの事を話しているのが耳に入った。

「可愛いかったよな、アレンちゃん!」
「あぁ〜、思い出すだけで萌えるよなぁ…」
「だよな〜……」

遠くなったのか声はしっかり聞き取る事が出来なくなった。

「何やったんだ、もやし。」

無意識にそんな言葉が出た神田は、そんな自分に舌打ちをして、自分の部屋へと向う事にした。
スタスタと歩き神田は自分の部屋の鍵を開けようとして、鍵が開いているのに気が付いた。

ドアを開けるとベットにひらひらの服が見える。
もやしか?と思いながらドアを閉め、ベットに一歩一歩と進んで行く。

カッ…

ベットの前まで来た神田はベットで寝ているアレンを見た。

「もやし?」

「…ん……かん‥だ?」

疑問系で言う神田に気ずいたのか、眠たそうに目を擦りながら神田を見る。
その姿形は神田からしてみれば襲って下さいと言っているのと同等だった。

「もやし、その服は?」

「ふぇ?ん〜多分メイド服だと思いますよ。リナリーが今日はハロウィンだから仮装しろって、無理矢理着せさせられました。」

アレンに問い掛けると曖昧な答えと共にリナリーの仕業と言う事が分かりリナリーか…と納得した。

「と言う訳で、trick or treat♪お菓子くれなきゃイタズラしますよ!」
「菓子なんてねえよ。」
「や、やっぱり…」

元気良く言うアレンに素っ気なく無いと答える神田を見てはぁ〜と溜め息を付いてポソリとアレンは言う。

「じゃあイタズラしていいんですか?」
「勝手にしろ‥!」

と言った瞬間にアレンは神田をベットへと押し倒す。
どう言うつもりだ?と思いながら次にアレンが何をするのかを見ていると、アレンは俺を押し倒したまま、動かなくなる。

「おいもやし、何をやりたいんだ?」
「い、イタズラです!」
「押し倒すのがイタズラか?」
「違!ラビが言ってたんです。恋人同士のイタズラは違うんだって。」

溜め息交じりで呆れた様に言う神田にアレンはフルフルと頭を左右に振っり、言葉を言っていく。
だが、途中で凄く恥かしくなりそっぽを向いて「恥かしくて…」と言う。

この状況でも理性がギリギリだった神田にアレンの言葉…

プチッ……
そんな音と共に神田は逆にアレンを押し倒す。「俺も言ってねえよなtrick or treat」
「えっ?今お菓子持ってません、部屋にだったら……!」

恥かしくて顔を上げれないアレンの、耳で聞こえる言葉…

いつもの声とは違い優しく言われる言葉から、逃げようと言い訳を作り起き上がろうとする。

だが、お菓子がない事が分かった神田はニヤリと笑いながら

「決定だな。」

と……






「んっ…ふぁっ‥んんっ」

最初のキスは触れるだけのキス、その次のキスは神田の気がすむまで終わらない長いキス…
キスをする時神田は髪を優しく触れる。アレンはそれにピクッと反応する。
アレンは長くて激しいキスから開放されると力の抜けた様にベットにぐたりとして潤ん瞳で神田を見た。

「どうした、そんなに感じたか?」

フッと笑う神田は凄く意地悪で…
だけどそんな言葉の後には




「アレン…」



と、名前を呼んでくれる。
でも名前を呼ばれると僕は一気に恥かしくなる。

「な、何でこういう時に名前で呼ぶんですか!」
「何時も否定してんだろ?」

いつものはもやしと呼ばれるのは嫌だから否定する。だけど、こう言うだけ時だけ名前で呼ぶのは

「卑怯です…」

はぁ〜、と溜め息をする神田にアレンはビクッとした。

「境界…境界線を引いてただけだ。」
「境‥界‥線…?」
「あぁ。二人だけの時は名前で呼んでるだろ?」
「えっ?」

神田に言われて気ずいた。
いつも二人だけの時はもやしと言わないでちゃんと名前で呼んでいた事


境界線て事は…


「我慢してたんですか?」

ゆっくり目線を上げて神田をしっかりと見る。
神田の頬が少し赤いのはすぐに分かってビックリし、可愛いと思ってしまった。

「僕から仕掛けたイタズラです!最後まで付き合って下さい!!」

そう言い切ると神田に抱き、そのまま触れるキスをした。




まだまだ夜はこれから


さぁ、二人で甘い一時を過ごしましょう…


イタズラという名の思い出作り。




ーEND-
ハロウィンネタの神アレ小説でした。
かなり訂正したので元と結構変わってしまった(汗)

2009.1.2 移動&訂正



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