敵?3



「ティキ…」

名前を呟いていた。

実は知っているんだティキがエクスシストを殺して周っていると…

だけど僕は信じたく無い。

ティキはそんなこと出来ない人だと思ってるんだ。

だって…

ガタンΣ

電車が止まった。

アレンは電車を降りてファインダーと一緒に目的地に向った。

そこは、洞窟…

その洞窟は昔、罪人を閉じ込めておくだったらしい…

だがある日からその洞窟が動いたり変な声が聞こえたりするらしい。

「これって幽霊?」
「そうとも言われています。洞窟で死んだ罪人の霊の仕業と言う噂も聞きました。」
「僕、幽霊苦手なんですよ…」
「ウォーカー殿(さん)!?」
「多分幽霊見た瞬間気絶しますよ;」
「大丈夫ですよ。あくまで噂ですから。」
「本当ですね?」
「「多分…」」

二人のファインダーは、絶対と言え無かった。


洞窟に着いたアレンは…

「行かなきゃダメですか?」

と、言っていた。

「はい。」
「行ってもらわないと困ります。」
「うっ‥分かりました…」


アレンは、入りたく無さそうに俯きながら歩いていき、ファインダーも付いて行った。

洞窟の中は広いが異様に暗くて、寒い。(コート着てるから大丈夫だけど)

「本当にこの洞窟何な…うわΣ」

アレンはビックリしてファインダーにしがみつく。

「ウォーカ殿?」
「ほ、骨…」

「此所は処刑でも使われた場所ですから仕方ないですよ。周り見て下さい。いっぱいあるでしょ?」

「骨嫌〜〜!!!」

悲鳴を出して女の姿形に戻り走り去ってしまった。(奥へ)

「ウォーカ殿(さん)!」

ファインダーは呆然と見ているしかなかった。



「もう嫌!!何で骨なの?最悪…って、ファインダーの二人は?」

周りを見渡しても居ない。

それと、自分が元の姿形に戻っている事に気ずいた。

「もしかしてバレた?もういゃ…ふぇ〜ん」

ファインダーも誰も居ない心細いアレンは泣き出してしまった。

「アレンこんな所で何してんだ?」

いきなり声が聞こえてきたので、声がした方を向く。

そこは一番大好きな人が居た。「ティキ!」

アレンはティキ抱き付いた。


ティキは、アレンを抱き締めで頭を撫でる。

落ち着いたアレンが口を開いた。

「ティキ何でこんな場所に…?」
「ちょっと用事が此所にあってな。」
「イノセンスですか?」

僕達も探しているイノセンス。

ティキ達も探している事を知っている。

「あぁ。アレン帰ってくれないか?お前に被害を与えたくない…」

やっぱり。

ティキは私に被害がある事が嫌でいつも忠告をしてくる。

「ティキ私…」
「ウォーカー殿〜どこですか?」
「チッ‥」

ティキは、アレンから離れて声が聞こえた方に歩いて行く。

アレンはその場に残された。

「何者だ‥グハΣ」

ティキは、何も答えずにみぞおちを殴った。

「ティズ…」
「ティキダメ!お願い止めて‥」

紫のチョウが飛んでいた。
アレンは、ティキの後ろから抱き付き泣きそうになりながら言う。

「アレンは優し過ぎだ。」
「私、優しく何て無い。」
「なら、何故止める?」
「…っ‥それは…」「だから優しいって言うんだよ。」

アレンは俯き、ティキから離れた。

「ティキは冷たくなりました…さようならティキ‥」

アレンは、イノセンスを発動して男の姿形に戻って、ファインダーを持って走って行こうとしたが、ティキが怒った様な声で叫んだ。

「待てよ!」

アレンは、足を止めて振り返った。

「…何ですか?」
「アレンは、俺の事全然分かってねぇんだよ!」
「分かってるつもりでした。だけど、ティキはもう私の知っているティキじゃ無い!!」
「なら、分かれよこれから分かっていけよ。」

ティキは、アレンの顎を掴みキスをした。

深いキス。

ラビとは違う激しいキス。

ティキの舌を噛む事が出来なくてアレンは抵抗するにも出来なかった。

「んっ…ふぁ‥」

アレンは足の力が無くなってティキにもたれ掛かった。

「はぁ…はぁ‥」
「これから色々教えてやるよ。」

ティキは、アレンを抱えて姿形を消した。



「ティキ!此所何処なんですか?!」

アレンは女の姿形に戻っていてベットの上に座っていた。

「俺の住んでる場所だ。」
「なっ!何でこんな事するんです!!」
「アレンを俺のそばにずっと居て欲しいんだ。」
「でも、まだ戦争終わって無いんですよ。」
「なら忘れさしてやるよ‥」
ティキは、アレンの肩に向かって手を伸ばしてゆく。

「な、何するつもりなん…ぁぁあ!」

ティキの手がイノセンスを掴み、取り出した。

「アレンのイノセンスはこれか…」
「テ、ティキ‥っ…」

アレンの左手が消えていき、アレンは気絶した。

「相当痛かったらしいな。一体型じゃ無ければそんなに痛み無かったろうにな。」

ティキは、アレンが着ている教団の服を脱がして気に食わないのか燃やした。

俺はあの時無力だった。

敵になるなら力ずくでもアレンのイノセンスを取るんだった。

俺はアレンに何も出来なかった事を悔やんでいるのかもな。
悔やんだって仕方ねぇのに。

アレンが逃げられない用に手錠を手に付けた。

「アレン…一生愛してやる。」

そのティキの言葉は部屋に響き、アレンに聞かれる事なく消えた。





ーENDー
久し振りのDグレ小説でした。この頃は作った日にちとか感想的なものを入れていなかったんだなぁ〜と懐かしさにひたってしまいました。





2009.12. 移動&訂正



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