敵?
ティキと僕は、小さい頃知り会ったって、凄く仲が良くなった。
だが、ある日二人を引き裂く出来事が起きた。
僕が6才の時だった。
「やだ!ティキと離れる何てやだ!!」
「お前は“こっちに”来ないといけないんだ。」
僕は、クロスに抱えられていた。
「アレン!」
「ティキーー!!」
ティキは、俺を助けようとしたが、伯爵に捕まり抱き抱えられて姿形を消した。
そして、僕は教団で色々な事を勉強した。
ノアを倒せば…伯爵を倒せば戦争は終わると、またティキと会えると信じてた。
だが、アレンはエクスシスト、ティキはノア。絶対交われない領域。
交われば、両方が消滅してしまうかも知れないと言われているからだ。
だけど僕は…
「アレンくん!」
部屋から出た僕にリナリーが慌てて走って来た。
「そんなに慌ててどうしたんですか?」
「任務だって、至急らしいわ。」
「分かりました。」
アレンは、コムイの部屋に歩き始めた。
「アレンくん!あの…」
「何ですか?」アレンは足を止めて優しく言う。
「気よつけてね!今回危険らしいから…」
「はぃ。ならべく早く帰ってきますよ。」
アレンは微笑んでから、コムイの部屋に行った。
「コムイさん?僕一人じゃ…」
ドアを開けたら、コムイさんと神田とラビが居た。
一人だと思っていた僕は、少し驚いた。
「アレンくんは一人だよ。この二人には違う場所に行ってもらうんだよ。と言う訳で二人は仲良く行った行った♪」
神田は、機嫌が悪そうでチッと、舌打ちして、席を立ち上がり部屋から出て行った。
ラビは、僕に手を振って「行ってくるさ。」と言い残して行った。
「さて、アレンくん……」
仕事の事を話し終えて、資料を渡された。
「行って貰えるかい?」
「はい。行って来ます。」
アレンは、席を立ちペコリとお辞儀をしてコムイの部屋を出た。
今回、ファインダーは一人付いて来る事になった。
そして、電車に飛び乗って、いつも通りに部屋に通された。
「ふ〜。」
アレンは部屋に入ったと同時に溜め息を付いてから資料を読み直していた。「少年。」
はっと思ってイノセンスを発動して、声のした方に腕を向けた。
「ティキ…?」
僕の目の前に居たのはティキだった。だけど、小さい頃とは違う。
呼び方
肌の色
口調…何もかもが違う気がした。
「久し振りだな少年。」
「ティキ…何で名前で呼んでくれないんですか?小さい頃は、私…」
「あっそうか…少女だったな。アレン」
「ティキ!」
僕はティキに抱き付こうとしたが、背後に周られた。
「小さい頃の俺じゃねぇんだよ。」
ティキは、背後から優しく呟いた。
「だってティキ…」
ティキは、いつも僕と遊んでくれるお兄ちゃんだと思ってたのは私だけなの?
私の事もう忘れ様としてたりしないよね?
だってティキは…私の初恋だったから。
「アレンは、男に化けるよりそのままの女の姿形が見たいんだけど。」
「うん。」
アレンは、光に包まれて髪が長くなり、胸が大きくなった。
「髪伸びたな。」
「そうでしょ!」
アレンは、ニコっと笑いティキの方を見た。
ティキは、アレン髪に軽くキスをした。
「ティキ」
恥かしくなったアレンは、顔を隠そうとする。
ティキは、アレンをベットに押し倒し、逃さない様に両手を束ねて片手で頭の上に組ませてから、押えた。
「アレン、可愛くなり過ぎだ。」
「テ、ティキだってかなり変わりましたよ」
「そうか?」
「そうですよ」
「どの辺が変わったんだ?」
「か、かっこよくなりましたよ///」
「そうか?」
「はい」
「だけど俺達は触れ合ってはいけない存在だぜ?」
「知っています…。」
コンコン
「ティキ少し隠れていて下さい。」
アレンは小声で言うと、イノセンスを発動して、男の姿形になりドアへと歩いて行った。
ティキは、言われた通りに隠れていた。
「誰ですか?」
「俺さ。」
ラビの声を聞きドアを開けた。
「えっ?ラビ!?」
「俺達も同じ方向だから同じ電車に乗ったんさ。」
「そうだったんですか。」
僕はとっさに作り笑いをした。
だが、ラビは不信に思ったのか口を開いた。
[←] [→]
[戻る]
[top]