春…
一つ学年が上がり、先輩としてこの弓道部を支えていこうと心に決めた矢先に、流星のように彼は現れた。
「せーんぱいっ!はい、どうぞ!」
目の前に差し出されるスポーツドリンクと、満面の笑み。
『…早く自分の練習に戻りなさい、木ノ瀬。』
「先輩って無愛想ですよねー…僕が気を利かせて飲み物を用意してあげてたっていうのに…」
『別に、頼んでいないけど…まぁ、ありがとう…』
「何ですか?聞こえませんよ?」
『2度は言わない。』
「あーもう、冗談ですよ!まったく、いくら僕の好感度を上げるためでも、そこまでツンデレにならなくても…」
少しはにかみながら聞きなれない単語をほざく少年。
『…誰がいつツンデレで好感度を上げようとした?』
「やだなー、先輩が僕を好きなのは知ってますよ?」
…唐突だな。どういう勘違いだろう?
『いや、別に好きじゃない。』
「え、じゃあ、嫌いなんですか…」
耳があったら確実に今しょげたな…ってくらい分かりやすい落ち込みっぷり。
『い、いや、嫌いじゃない!』
「じゃあ、好きなんですか?!」
『え…いや…』
これ、どう言えばいいんだろう…
「くくっ…やっぱり先輩のその顔、可愛いです…」
『木ノ瀬!』
「はいはい、すいませんでしたっ。」
私の攻撃を笑顔で避ける木ノ瀬。
「…でも、そんな先輩が、僕…」
真面目な顔で黙り込む。一体どうしたんだろう。
『大丈夫か、木n…』
「僕、このインターハイが終わったら、先輩…いやなまえと結婚するんだ!」
『え、それ死亡フr…』
「愛してますよ、なまえ。」
これ何フラグ?
(…とりあえず練習しろ!)
(顔真っ赤ですよ?)
…出会ったのは、嵐だったのかもしれない…
▼燐星さまよりコメント
…はい、グダグダです。
ただ、今回このサイトに参加させて頂けて、とても楽しかったです!
また次も参加出来たらいいなと思ってます。
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