今日は僕達の卒業式だった。

あぁ…、昨年は不知火先輩もこういう気持ちだったのか、と辺りを見回して感じた。

僕も、不知火先輩の様に学園の皆の為に、行動出来ていたのだろうか…、と考えて苦笑いする。
でも、生徒会で過ごした時間は、いつも幸せだった…。
「あー!なまえちゃん、翼くん!颯斗くん居たよ!!」
「……月子さん」

気がつけば、僕の目前には笑顔な月子さんが居て、その後ろには仲睦まじく手を繋ぎながら歩いてくるなまえさんと、翼くんの姿が見えた。
二人の姿を捉えて、僕の心臓は“どくり”と大きく波打った。

「そらそらーー!」
僕を捉えたらしい翼くんが、向かって手を振っている。
「翼くんに、なまえさん…」
「あぁ、良かった!!颯斗くん行っちゃってなくて……」
そう言って笑うなまえさんを見て、胸がとても苦しくなった。



ほんとは好きでしたなんて、そんな今更


今まで、この気持ちを見て見ぬふりしてきたのは、僕が弱いから。
貴方の気持ちを知るのが怖かったから。それ知って傷つくのが、怖かったから。

ずっと好きでした。


なんて、そんな事言われても困るでしょう?



▼寝起宮さまからコメント
企画に参加させて頂きました!!
「ほんとは好きでしたなんて、そんな今更」という素敵なお題でしたが、力不足でしたね……。
伝わりにくいですが、翼→←なまえさん←颯斗という青空が片思いの話です。
翼くんだったのは、私の趣味です。すみません……。
では最後に、企画参加させて頂き本当にありがとうございました!!





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