S
ちょっとふやけ気味の隆二の指がツーっと私の太腿を撫でた。
ショートパンツから伸びた足を上から下へと何度も撫でてくる。
だからやっぱり物足りなさを感じる私は隆二の手を止めてジッと見つめた。
「ユヅキ?どうしたの?」
「脱がせて…」
そう言うと、一瞬吃驚したもののすぐに目を細めて嬉しそうに白い歯を見せて笑った。
「かしこまりました、お姫様」
まるで執事のように黒タンクの胸元に手を添えてそう言うと、私の腰を一度ギュっと抱き締めてからゆっくりとベルトに手をかけた。
「奇麗だな…ユヅキの足…」
嬉しいけど、早く…なんて思ってしまうわけで。
隆二がベルトを外してボタンを外してチャックに手をかける。
そのままゆっくりと腰を浮かせる私からスッとショートパンツを抜き取った。
薄いブルーの下着姿の私を見て隆二がニンマリ微笑んだ。
「色白いねユヅキ…」
そう言ったかと思ったら隆二が私の足にゆっくりと舌を這わせた。
チュッチュッって音を立てて太股をいったりきたり。
何ともいえない感覚に自然と腰が浮く。
指で反対側の内腿を触られながら、隆二の吐息と髭と舌が際どい所まで攻めてくる。
でも肝心のそこは触ってくれなくて、焦らされてる感が分かっていながら嫌々しくも、心地よくて。
「隆二…」
思いきって私が彼を呼んだら「もう限界?」嬉しそうな声が届いた。
「ずるーい、私で遊んでるでしょう」
「あははは、ごめんごめん。けどここすげぇ甘いよ」
ペロって内腿を舌で舐める隆二。
「隆二って、えっちの時はSなの?」
「え、そう?」
「普段は優しいのに…」
「え、やだ?」
ほんの少し隆二の声に陰りが見えた。
ソファーの上、私の股の間からこちらを見上げる隆二のその何ともアンバランスな格好なのに何故かかっこよく見えるのは私の贔屓目だろうか。
下にいる隆二に向かって手を伸ばすと、すぐにその手を握って私の上に覆いかぶさった。
「どんな隆二でも大好き」
「ほんと?」
「ほんと」
「俺も…大好きだよ」
隆二のおデコがコツンと私のおデコにぶつかって至近距離で見つめ合う。
甘い隆二のキス…―――を繰り返しながら、ちゃっかり胸の突起をグリッとされて吐息が漏れる。
そのまま焦らされていたそこに、やっと隆二の指がパンツの上からなぞった。
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