求め合うもの

付き合いたてのカップルというものは、こんなにお互いを求め合うものなんだろうか?

学生の頃は単純に性に対する興味だったりの方が大きかったかもしれない。

でも大人になった今、こうして逢うたびに隆二に触れたくて、触れて欲しくて…

こんなにも胸の奥がキュンっとなることはそうなかった気がする。

ソファーの上に私の頭を抱えたまま隆二が押し倒してくる。

この重みも、隆二の温もりも、全部私だけのもので。


「隆二好き…」


想いが溢れて止まらないのはきっと相手が隆二だから。

キスの途中で漏らす愛の言葉に「俺もすげぇ好き」ちゃんと返してくれる隆二が好きでたまらない。

顔いっぱいにキスを降らせた隆二は、ほんの一瞬私を離すと、着ていたパーカーを頭から脱いだ。

中に着ている黒タンクの隆二にドキっとする。

見ため以上に分厚い胸元に下から指を伸ばす私に、その指を掴んで手の甲にチュっと甘い口づけ。

そのまま指を一本一本口に含む隆二の妖艶さは半端ない。

どうしよう…


「私も舐めたい…」

「え?」

「指…」


ギュっと隆二の手首を持ってそのまま私が隆二の浅黒い指を口に含んだ。

一本づつゆっくりと舌を絡ませる私を無言で見ていた隆二だけど、「…半勃ち…」苦笑いで私の首筋に顔を埋める。

鬚が首筋をつたっていったすぐ後、滑らかな隆二の舌が透明の糸で円を描いていく。

ソフトクリームを食べるみたいに大きく舌で私の首筋を刺激する隆二の指を色んな角度から舐める私の息も相当あがっていて。


「ユヅキ脱がせていい?」


邪魔だな〜と思っていた服に隆二が手をかけたのですんなり「うん」…頷いた。

バンザイで私の服を脱がせた隆二。

まだ残っているキャミソールの上から胸に触れる。

そこに顔を埋めて「あ、いい匂い…」ニッコリ微笑んだ。


「恥ずかしい…」

「え、今さら?」

「そうだけど…」

「俺しか見てないって」

「うん…」

「今日は積極的なんでしょ?」

「…うん」

「じゃあもっと色んなユヅキを見せて」


耳元で囁いた隆二は、そのまま私の耳を口に含んで外の音を遮断した。

途端に燃えるように熱くなる子宮に隆二の吐息が耳を掠めて。

目の前が隆二でいっぱいになる。

舌で器用に私の耳を縁取ってから耳朶を甘噛みされて、同時にキャミソールの中に指を突っ込んだ隆二はブラの中の突起をギュっと摘んだ。


「ひゃあああ」


ビクンっとした私に再度キスを落とす。

隆二の攻めに泣きそうになった。



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