直人の愛し方


はぁ…って息をついたらそこに入り込んでくる直人の舌。

分厚いその舌を私の口内で舐めるように動かしていて、気持ち舌を出す私の腰を抱きよせながら甘い舌を絡ませられた…――――

激しく動く舌にどんどん息はあがっていって…

だけれど、私に触れる直人の手は温かくて優しい――――これが、直人の愛し方なんだ…。

そう思ったら私の心拍数もどんどん上昇していく。


「なおっ…」


小さくそう呼ぶとチュってリップ音を立てて直人の舌がゆっくりと私から離れた。

透明の糸が私達の愛を物語っていて…


「ごめん…コントロールがきかない…」


そう言ってその場でギュっと私を抱きしめた。

直人の背中に手を回して「よしよし」って言いながらポンポンすると「はぁ…」私の肩に顎を乗せて大きく深呼吸を繰り返す。


「そんなに私のこと我慢できないの〜?」

「うん、全然できそうもない…」


八重歯を見せて笑うも再びキスを繰り返す。

そのまま私の腰に回されていた手が背中からスッと中に入って直接肌に触れた。


「ンッ…」

「ユヅキベッド行こう」


私の腕を引いてリビングを越えて寝室へと連れて行く。

トサっと二人してベッドの上に座ると、直人が身体ごと私をギュっと抱き締める。

耳にかかる吐息は熱くて。


「好きだよユヅキ」

「…私も…だいすき」

「ユヅキの全部…俺にちょうだい」


キュンとする。

いい歳して…とか、歳がいもなく…とか、思う気持ちもあるけれど、素直にキュンってした気持ちも大事にしたいって。

相手が直人である限り、私はこれから先もトキめいていられるんじゃないか…なんて本気で思えるんだ。


「うん…。全部直人のもんだよ」


私の言葉に嬉しそうに微笑むと、抱きしめていた腕で私を支えながら直人の体重を乗せてベッドにフワッと倒された。

片手でネクタイを緩める直人を手伝うようにスーツのジャケットを抜き取ると白シャツのボタンを一つ一つ外していく。

はだけたそこに指を添わせると直人の顔が近寄ってきて私の耳の渕を口に含む。

そのまま舌で耳を舐められながら、今度は私の服を脱がせていく直人。

荒ぐ呼吸を耳いっぱいに感じて、捲りあげられた私のニットをバンザイでスポンっと脱がされた。


「あ、全然勝負下着じゃないっ!」


思わずそう叫んだ私に、一瞬止まった直人は次の瞬間吹き出して。


「逆に勝負下着つけてたら凹むわ俺…」

「そ、そう?」

「でも脱がせちゃうから」


直人がフワっと笑った。






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