樺地崇弘 -お祝いにシフォンケーキ焼いてくれたC!

*会話文





「ジロー…先輩」

「あ、樺ちゃん」

「これ……」

「ケーキ!」

「自分……」

「樺ちゃん、焼いてくれたのー!?」

「…ウス」

「シフォンケーキだぁ!樺ちゃんのケーキ、大好きだC」

「……ス」

「うん、ふわふわ!生クリームもついてる」

「ジロー先…輩……クリーム」

「うんうん。オレ、生クリーム好き!」

「……ス」

「ありがと〜もぐもぐ……、バナナだ!」

「…ウス」

「ちょーうまいよ、樺ちゃん!この前のイチゴのも美味しかったけど、バナナもうまー!」

「……ジロー先輩…」

「オレ、バナナ味、大好きだしー!」

「…ス」

「そうなんだよね〜、バナナ味と生クリームとチョコって、最高の組み合わせ!」

「…ウス」

「わっ、チョコだ!すげぇ、樺ちゃん!!まじまじ、わかってるよ〜」

「誕生日…おめで……とう…ございま…す…ウス」

「樺ちゃん、ありがと!去年のでっかいフルーツタルトも感動的だったけど、今年のシフォンケーキも最高だよー」

「…ス」

「もー、樺ちゃん、大好きだC−!!」

「……ウス」

「ねー今度さぁ、樺ちゃんも来る?」

「…ウス?」

「丸井くんとの食べ歩きでね、次は横浜のケーキ屋さんに行くんだけど、樺ちゃんも一緒に行こうよ〜」

「……」

「あ、それとも中華街食べ歩きのほうがいい?6月は中華街の予定なんだよ」

「……」

「でも、丸井くんそん時の気分で変えちゃったりするから、中華街の予定なのに、ケーキバイキングになるかもだけど」

「…ス」

「この前だってヒドイんだよ〜?ラーメン行くはずだったのに、甘いもん食いたいとか言い出して、スイーツパ○ダイスだった…」

「……」

「しかも、食い終わったらラーメン食いたいってさー。オレもうお腹パンパンだってーの」

「……ス」

「うん?そう。丸井くん置いて帰っちゃったー」

「…ウス?」

「そうだけどさ〜、でも、ラーメン屋さんに入って何も食わないのもなんだし、丸井くんはラーメン食べたいって言うしー、だからバイバイしちゃった」

「……ス」

「でしょ〜?しょーがないよねぇ。
ケーキ以外にピザやパスタもあったんだけど、『ここにはケーキ食いにきてんだ!余計なモンを胃に入れるワケにはいかねぇだろい』とかワケわかんないこと言うしさー」

「……ウス?」

「いや、大丈夫。そ〜っとフェードアウトしたから。丸井くん、ラーメン食い終わってからオレがいないの気づいたんだよ?」

「……ス」

「あはは、それも大丈夫。何度も行ったことあるラーメン屋だし、丸井くんちゃんと帰れたから。樺ちゃん、優しい〜」

「……」

「うん。で、どっちにする?ケーキ?中華街?」

「……ス」

「いやいや、樺ちゃんがきめてよ。どっちでもいいはダメ〜。それとも、どっちもいく?」

「……ケーキ…で……ウス」

「おっけ〜!丸井くんに言っとくね。もし当日、ラーメンの気分とか言い出したら、丸井くん置いて二人で行っちゃおうね」

「……ス」

「いいのいいの。心配無用だよ〜」

「……ウス」

「そう?そのほうがいい??」

「……ス」

「わかった。樺ちゃんがそう言うなら、跡部も誘うよ」

「…ウス」

「りょうか〜い」

「…ジロー…先輩……」

「あ、お茶?う〜んそうだな〜」

「…ウス」

「本当?ありがと〜。樺ちゃんに任せる」

「……ウス」

「は〜い。じゃ、ここで待ってる〜」











「ジロくん」

「あ、丸井くん」

「さっきの、会話成り立ってたのか?」

「樺ちゃん?」

「おう」

「あったりまえだC」

「…そうか」

「あ、そーだ。次のケーキ食べ歩きなんだけどさ〜」

「聞こえてた」

「そういうことで」

「樺地と跡部だな?」

「うん!」

「となると、どのエリアがいいかな〜横浜でいいのか?」

「横浜はまた今度にして、今回は都内にしようよ」

「考えとく」

「よろしく〜」

「で、それ、樺地が作ったの?」

「シフォンケーキ?うん。樺ちゃん、ケーキうまいんだよ〜」

「一口いい?」

「どーぞ」

「どれどれ……お、うまいじゃん」

「丸井くんといい勝負だね」

「はんっ、それはどーだかな」

「樺ちゃんのタルトとシフォンケーキ、ちょーうまいんだよ?」

「確かに、このシフォンケーキはふわふわだな」

「ふっわふわ!」

「俺の『RIKKAIスペシャル』にかなうかな?」

「作ってみてよ」

「あ?」

「材料あるしーたぶん」

「ここで作れって?」

「うん。跡部ん家のキッチン、すっげぇよ?」

「……ちょっと見てみたいなー」




「ジロー…先……輩」

「あ、樺ちゃん。おかえりー」

「…ウス」

「ありがと〜。あ、紅茶だ〜」

「ウス」

「跡部家特製ブレンド?」

「…ス」

「おいし〜」

「……ウス」

「あ、そだ。丸井くんに、キッチン案内したげて?」

「…?」

「『ワンダフル立海』作ってくれるって」

「…ウス!!」

「『RIKKAIスペシャル』だろい。って、ジロくん。まだ作るとはー」

「行ってらっしゃい」

「…とりあえず、見学してくる」

「見たら何か作りたくなるよ、きっと」

「そうか?」

「うん。だよねー、樺ちゃん」

「ウス」

「じゃ、二人とも、行ってらっしゃ〜い」

「しょーがねぇな〜」

「…ウス」

「で、チョコかプレーン、どっちがい〜んだ?」

「わぉ。本当に作ってくれるの?」

「ちょっと時間かかるけどな。まぁ夕食後のデザートとして、出してやるよ」

「やっりぃ!」



「じゃ、樺地。案内よろしくな?」

「…ウス」

「え、手伝ってくれんの?」

「……ス」

「わりぃな〜」

「…ス」

「あ、そうなん?じゃチョコで作るか」









「ちゃんと意思疎通とれてるC」








『ジロー先輩はどちらも好きですが、特にチョコケーキが好きです』
いつもお世話になっている後輩からの5月5日、誕生日プレゼントは、ふわふわのシフォンケーキ。
ついでにゲストも主役にお祝いケーキを作ってくれることになった、『俺様が祝う部員の誕生パーティ』ティータイム。







>>次ページ with 忍足   >>目次

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樺ちゃんのジロ誕ケーキは毎年恒例なのです。ジロちゃん用に小さく、作ってきてくれるんですよ。
今年は丸井くんも参戦!RIKKAIスペシャル・チョコバージョンを作ってくれました。
ウワサの丸井くんケーキに、樺ちゃんも感動!

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