初めてなんです。*ブンジロ5

*会話文




「ねぇ、本気?」

「おう」

「…オレ、痛いのヤなんだしぃ」

「俺もイヤだしぃ」

「なんでまるいくんがイタイんだよ」

「初めては慣らしてもキツイもんなんだろ?入るかなぁ」

「……ぜーってぇ、オレのがキツイし」

「安心しろい。ちゃんと予習してきたから、限りなく痛くないようにしてやるぜぃ」

「…ねぇ、やっぱりー」

「いまさら止めんのは無しだろ」

「うぅぅ」

「ジロ君だって、興味無いわけじゃねぇだろ?」

「そうだけどさぁ」

「腹くくれ!」

「……う〜」

「俺のこと、好きだろ?」

「…好きだよ」

「俺も好き」

「まるいくん…」

「好きなんだから、こーなんのは自然だ」

「うん…」

「つーことで」

「わっ!ちょ、ちょっと待ってよ」

「ほら、ジロ君も脱いで」

「あ、いや、ちょっ…」

「うひゃ〜、ジロ君、縮こまってんじゃん」

「…そりゃ、ギンギンだったら可笑しいでしょ」

「そうでもねーよ?ほれ」

「!なっ…ま、まるいくん」

「俺、全然平気。ジロ君みてたらムラムラして、勃ってきた」

「直球な発言ありがとう」

「どういたしまして。つーか寒い?エアコン入れっか?」

「いや、別にー」

「すぐ暑くなるからいっか。じゃ、始めますか」

「ひゃっ!」

「とりあえず一回抜かねぇ?」

「…って、オレ別に勃ってないもん]

「ジロ君、握って」

「(聞いてないC)」

「まいいや。あわせてみっか」

「あっ、ちょっと…っ」

「ん…ジロ君も、手ぇだして」

「んんっ…」

「イイよ、そう。もっとギュって」

「まるいく…っ、これ、何やってー」

「んー?抜きっこだろい。気持ちいいだろ〜ジロ君のと俺の一緒にぐりぐりってこすってー」

「言葉にするとミもフタも無いね」

「お。ジロ君のもかたくなってきた」

「…っ、言わないでよ…ッ」





「はっ、はぁっ」

「んんっ…あ、あ、っ」





「「 ふぅ〜 」」







「…ねぇ」

「ん?もっかいする?」

「じゃなくて。その、いま右手に出したクリーム、どうすんの…?」

「そりゃ、ジロ君のお尻の中をほぐすために決まってるだろい」

「…もうちょっとオブラートに包んでよ」

「はいはい〜っと。じゃ、失礼〜」

「ちょーっと待った!」

「…なんだよ」

「ふと疑問なんだけど」

「なにが」

「なんでナチュラルに、オレん中に挿れようとしてんの?」

「は?」

「オレたちおつきあいしてるんだよね?」

「もちろん」

「で、エッチすることになりました」

「うん。で?」

「なんでオレが挿れられる方なの?」

「はぇ?」

「オレたちどっちも男の子」

「うん」

「エッチするには、どっちかが挿れる方で、どっちかが受け入れる方」

「そーだな」

「で」

「うん」

「なんでまるいくんじゃなくて、オレが下なの?」

「…今、それを言うか」

「さりげなくオレのこと押し倒してるけど、そこちゃんと話し合ってないし〜」

「さっきまで何も言わなかったろい」

「なんとなくそうなのかな〜って取り留めて抵抗してなかったけど、ふと正気になったというか」

「じゃなんとなく思っとけ」

「…オレが下なの、決定?」

「あのなぁ。俺は今日のために準備万端なの!
ジロ君、やり方とかわかってんのかい」

「お尻に挿れればいーんでしょ?」

「サラっと言うんじゃないよ」

「なんだよ〜」

「ちゃんと慣らさないとお互い痛いから、どうやってやればいいのかとか俺は予習バッチリだけど、ジロ君はスッカラカンだろい」

「……でもぉ」

「俺はジロ君が痛くないように、気持ちよ〜くなれるように出来る自信はある!」

「オレはー」

「ジロ君はそれが出来んのか?!」

「なんとかなるしぃ」

「なりません!」

「ぶー」

「ほら、腰あげて。全部見せて」

「へんた〜い」

「変態結構!いいかげん諦めろい」

「うぅ…」

「何と言おうと今日はジロ君に挿れるから」

「いや、あのね」



「挿 ・ れ ・ ま ・ す」


「…ハイ」




「そうそう。彼氏のいうことは聞くもんだぜぃ」

「んっ、冷たっ…」

「ちゃ〜んとバッチリ決めるから、安心して任せろい」

「…っ…はぁ」

「お、指入った。不思議な感じだな〜」

「ねぇ…っ…」

「ん?」

「きょ…う、は、わかったけど…」

「んー」

「つぎ…、痛…っ!」

「わ、わりぃ…っと、ココかな」

「はぁっ、…つぎ、オレの番で…っ…」

「え?」

「…っ、オレ、まるいく…っ、いれる…から」

「…なんですと?」

「やくそ…っ…、く」

「………ええと」

「約束してくんないと……、続き、しないんだしぃ」

「今言うか」

「うっ、はっ、はぁ…っ、ちょっ、ダメ!先に約束して」

「……手ぇはなせよ」

「まるいく…っ、ヤクソクしてくれたら、はなすよっ…」




「………」

「………」



「………マジか」

「大マジだしぃ」



「………」
「………」





「………………わかった」

「やっりぃ」





「もういいかな〜」

「っ、はぁ、…っ」

「じゃ、挿れっぞ」

「…っ…どうぞ」







「ひぃ、痛っだぁぁぁ――ッッ!!」

「やべっ…ジロ君、イイよ!」
















ちなみに。
ジロ君の悲痛な叫びが耳に届かないのか、丸井君はガンガンとすすめたらしい。
終わってから死んだようにクテっと気を失ったジロ君を見てハッとなったようだが…
すぐ目を覚まして『いたいぃぃぃぃ』と恨みつらみを述べるジロ君に、冷や汗をかいたんだとか。
そんでもって、『次はまるいくんの番だからね!』に、どう逃げようか算段をー





「だって、あんだけ痛がってたし……。
ごめん、ジロ君。俺には無理だ!」


「 聞 こ え ま せ ん !」 





ここにジロブン攻防戦が始まる。






(終わり)


>目次

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うちの『まるいくんとジロ君』の基本的パターン。
ブンジロが強めなまるいくんとジロ君。
でも、まるいくんもジロ君を受け入れるのはやぶさかでは無いんですよ?
決心がつかないだけでー

ジロ君は虎視眈々と狙っておりますが。





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