連射タイプの底力(byきりはらあかや)




「あの…」

「…」

「ジローさん?」

「…うん」

「さっきからずーっと、ソレ見てますけど…」

「んー」

「…何か、気になることでも?」

「…ん」





ずーっと、ずーっと、ずーっと、ずーっと、さっきから一点をじっと見つめている。
ソファに腰かけ、広げた両足の間にちょこんと座り、さきほどまで自らの中に入っていたモノをじーっと見ている。


「あのー」
「ん〜」

「…俺のちんこ、なにかへん?」
「んーん」


一戦交えた後で、裸のままソファで伸びていたら、いつのまにベッドで寝っ転がっていた愛しい人がそばにきていた。


「そんなに顔近づけられると…」
「ん?」


可愛くてキレイな顔が、自分の股間の目の前にある図は、なんとも言えず…

むくむくっと、再び頭をあげだして…


「あ、勃った」
「……うっ」
「こんにちはーあかや」
「…ちんこに話しかけないでクダサイ」


にこにこしながら、徐々に持ち上がってきた切原のモノに、ふーっと吐息をかける。

「ちょっ…」
「元気だねぇ」
「んなことされたらっ」


「舐めたらもっとおっきくなる?」
「ちょっ」

ちょこっと出した舌で、ペロっと軽く舐める。


「こうやって咥えるほうがいい?」
「んっ…」

お次は、可愛らしい口をあけて、そのままパクっと咥え、ちろちろ舐めながらスライドさせてみる。


「うっ…んんっ…ジローさんっ」



一瞬だった。



あっとういう間に達した切原の白濁したものを、一気に飲み込んだ。


「あはは」

「…飲んだ?」

「うん」

「……うぅぅ」

「あーかーや。そんなに量ないから、だいじょーぶよ?」

「…はい」

「ちゅーする?」

「……はい」


そのまま切原の上に乗っかり、ぽやんとしている彼の口へゆっくりと唇を落とす。
いつしても戸惑う彼が可愛くて、半開きの口に舌を割りいれて、逃げる舌先をからめとる。

「ん…っ、ジローさ…」

深いキスの度に、絡んでくる舌をどうしたらいいかわからないらしい。
最近は大人しく身を任せるけど、前までは挙動不審で目をシロクロさせて、果ては軽い呼吸困難にもなり、慣らせるのに大変だった。


「ふぅ…」

「ねぇ、あかや」

唇を離すと、蠱惑的な瞳を向ける。
いつもぽやぽやしている金糸の恋人が、エッチのときだけに見せる色っぽい視線。
この目で見られると、頭がぼーっとしてきて、何度でも体が熱くなってくる。


「また、かたくなってるよ?」

「っ…!」

「さっきイッたばかりなのに……やっぱり元気だなぁ」


楽しそうに微笑む恋人に、ちょっとしたコンプレックスが刺激される。


(どうせ俺は、早いですよ…)


ちょっとふてくされ気味に視線をそらすと、お見通しとばかりに笑って頭を撫でられた。

「こーら。なにぶーたれてんだよ」

「…どうせ……」

「早漏だって?」

「!あんた、なんつー」

「早いのは本当だし?」

「……そんなの、わかってる」


それはちょっと、いや、かなり。
からかって欲しくない部分だ。
いくら年上で、恋人で、全部知られているといっても。


「こらこら。ふれくされないの」

「だって…」

「早くてもいーじゃん」

「え…」

「あかやは早いけど、元気だもん」

「はぇ?」

「ほら」


股間をそっと撫でると、正直に反応しさらに硬くなって上をピンと向く。
可愛くてしょうがない、とばかりに、何度も優しくなで上げる。


「あ…ジロさん、、、ちょっ…」

「手でいく?」

「…っ、…」

「もっかい口でいく?」

「はぁ、っ…」

「それとも……中、いれる?」

「んんっ……」

「まだ柔らかいから、大丈夫だと思う」

「……いれる」

「りょーかい」


腰をあげて、後孔に先端をあてて、ゆっくりと落とす。


「あ…ジロさ…っ…」

「あかやっ……っ」

「うっ、あ、あ、…はぁ」

「……いいよ、だして?」

「はぁ、はぁっ」




かくして、これまたジェットコースター並にスーパースピードで爆発した。



「ふぅ……」

「ジローさん…」

「ふふ」

「…どーしたんスか?」

「ん?」

「いや、なんか…」



いつもなら、ジェットコースターだ、スピードスターだ、と部活の先輩にからかわれていることを知っているから、その部分は触れてこない。
ふれくされてしまうの彼を想い、デリケートなことはなるべく話題にせず、どんなに早くいってしまっても何も言わないのだが。


「あかや、さっきベッドで、いかないように我慢してたから」

「…いや、別に…」

「してただろ?」

「……はい」

「気にしてるしねぇ」

「…そうろう…」

「あはは」

「……笑うなんて、ひでぇ」

「くく…ごめっ・・・そーじゃなくて」

「?」

「あかやはちょーっと早いかもしんないけど、でも、元気だからいいC」

「…どーいうことッスか?」

「何回イっても、すぐ復活するでしょ?」

「はぁ」

「回数、すごいもんねぇ?」

「…まぁ」

「ま、連射タイプってことで」

「……小さい玉を、続けて打つって?」

「小さいとは言ってないだろ?……何度も何度も打てるっていうことで」

(褒められてんのか…?からかわれてんのか…??)


「…何回イッても、すぐにジロさんのこと欲しいって思っちまうだけです」


「!!」


「ジロさんの中、あったかくて、キュって締め付けられるとすぐイッちゃうし。
イッたあとも、ジロさんの目とか、唇とか、吐息きいたら…俺もよくわかんねーけど、すぐまた勃つし。
口ん中もちょーすごいし、っつーか、フェラうますぎだし。。舌で舐められただけですぐいっちまうし。

俺、ちゃんとジロさん満足させたいし、…ジロさんが気持ちいいところ、ちゃんと突いてあげたいのに。。。
こっちがすぐ出ちゃうから、ジロさん中途半端なままなんじゃないかって…」


ぼそぼそと視線を逸らして喋る姿と、何よりもその内容に、ジローは可愛くて仕方ないとばかりに破顔した。


「あかや…」

「俺、ちゃんとできてます?」


「もー、ちょー可愛いC!」

「うぁっ!」


ぐちゃぐちゃなワカメ頭を両腕にかかえ、そのまま胸にぎゅーっと押し付けて抱きしめた。


「もーなんなの?おまえ。
可愛すぎるっっっ」



(可愛いのはアンタでしょーが!)


ぐりぐり頭を撫でられ、何度もつむじにキスされる。
目の前にはちょこんととんがった、可愛らしい乳首が見えてー


(あ…また…っ)


「ふふ…また大っきくなった」

「…ッス」

「ね、ベッドいこ?」

「…いいんすか?」

「うん。あかやが空になるまで、ずーっといれっ放しで愛しあってみよーか?」

「…!!」

「おっけーってことで、いい?」

「うん……俺が連れてく」

「え?うわっ」


正面で向かい合っていた体勢のまま、ジローを抱き上げてベッドへ連れて行く。


「あはは、元気元気」

「まだまだ全然っす」

「じゃ、ヘロヘロになるまで頑張ってみよーか?」

「…寝ないでくださいよ?」

「うん、頑張る」

「じゃ、連射タイプの底力、見せます」

「あはははは」





抜かずの連発を繰り返している間、恋人はアンアンいいながら、ずーっと笑っていた。
若干からかわれている感がしないでもなかったが、愛されてるのは十分伝わっているので、とりあえずよしとした。












(終わり)



>目次

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赤也は早漏連射タイプです。
丸井は絶倫でちょいロリなヘンタイで、
仁王はちょいサドでネチネチ。遅漏にでもしとこうか。


@ワテクシのプリガムレッド×ジロにおける各攻めのタイプ的なー



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