貴珠賤蜂より出ず


12



「ま、文哉は俺等が守ってやっから!!安心しろな?」




「う、うん…………」







安心なんて出来ません。









俺…これからどうなっちゃうんだろ…







「………さっ!そろそろ教室に戻っか!」


「うん」


屋上から出て階段を下っていくと忍がトイレに行きたいといい始めた。




「ちょっ、トイレに行きてー!」


「ぃ、行ってくれば?」


「おー!あ、文哉は先帰ってていいから!」


そう言うと忍は走って行ってしまった。


…先に帰っていいって言われたけど…





道がうろ覚えなんですけど…





どうしましょうか…






「とりあえず歩こう…」



立ち止まっても意味ないしね。


「確か…こっちだったような…」


曲がり角を曲がろうとすると足下に変な感触が…



「Σひっ!!!?…人!!!?」



俺の足下には


人が倒れていました。


ま、まさか…

「死んで…!?」


……は、いませんでした。

あー
びっくりした…。



prev | next


back main top 


人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -