ホワイトデー | ナノ


ずっと好きです



[bkm]




なんでこんなことになってるんだろう。


目の前にはクラスでいや、学校で人気者の黄瀬くんがいる
しかも今は教室には私たち以外は誰もいない二人きりだ

黄瀬くんに話があると言われ教室で待つこと10分。彼は教室に入って来た。少し息が乱れていたので、急いで着替えてきたというのがすぐにわかった


教室に来てから約5分。
黄瀬くんは黙ったまま俯いてて何も言わない
話があるなんて私は彼に何かしてしまったのだろうか


『あ、あのー黄瀬くん?私黄瀬くんに何かしちゃったかな?
もしそうだとしたらごめんなさい。私気づかないうちに黄瀬くんを「違うッス!!」・・・』

「べ、別に白河さんは何もしてないッスよ!」

『そ、それはよかった・・・』

「・・・」

『・・・』


き、気まずい!教室に二人だけっていうのは心臓に悪い。
ましてや黄瀬くんみたいなかっこいい人と二人だけの空間にいたら、本当に心臓がもたないよ!破裂しそうだよ!



それにしても黄瀬くんは私に何の用があるんだろう?
私がそう思って彼の方を見てるとようやく何かを決心したのか、顔をあげて口を開いた



「あ、あの・・・おおおオレ」

『黄瀬くんお、落ち着いてゆっくりでいいから』

「うん」

『ちゃんと最後まで聞くから』

「うん・・・」


黄瀬くんは一呼吸してゆっくり話始めた


「オレ、実は白河さんが好きです!」

『えっ』

「コレ受け取ってください!」


そう言って黄瀬くんは私に紙袋を差し出した。
あぁ、今日はホワイトデーか〜じゃなくって黄瀬くんが私のことをす、すすすすす好き!?

『えーっと、あの〜』

「ダメッスか?」

黄瀬くんが今にも泣きそうな顔で私を見る


『ダメじゃなくて、その、私も黄瀬くんのことがずっと好きです!』

「!!」

『本当はバレンタインの時にチョコを渡したかったんだけど、黄瀬くんいっぱいチョコもらってるし私のはいいかなーって・・・

だから私からは何もないのにもらうだけなんて』


「じゃあ・・・」

黄瀬くんは私の手を取って教室を出た。


―――「じゃあ、来年期待してるから」

その言葉で私はこころと頬が温かくなった



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