向日葵を君に | ナノ

×歳の僕


僕の体には、ある魔物が住んでいた。



まるで僕を嘲笑っているかのように、僕を苦しめていく。



そいつは、僕を小さな籠の中に閉じ込めた。



真っ白な壁に囲まれて、布で周りを遮られて、息苦しい。



その時、僕は幼いながら察した。



…あいつが居る限り、僕は自由になれないんだって。



だから、僕は「人間」としての感情を絶ちきった。



おかしなやつ、って思われてもいい。気味悪がられてもいい。








_その真っ白な扉に、僕は永遠の鍵をかけた。

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