「死神代行、ですか?」
「ああ、黒崎という男だ」
「あら、あんたは会ったことなかったけ?」
「はい」
「隊舎に閉じこもってばっかだったもんねぇ」
「お前のさぼりの所為だろうが、松本」
「あ、十番隊にも顔出すつもり見たいですよ?霊圧近付いてるし」
「おい、無視すんな松本」
「一護、結構可愛い顔してんのよ。背も高いし、現世でもモテてるみたいだし」
「そうですか」
「余計なことをこいつに吹き込むな」
「もしかして隊長、焦ってます?一護が良い男だからってこの子取られるんじゃないかって?」
「馬鹿言うな、んなこと…」
「おっす!」
「あら一護!久しぶりじゃない」
「乱菊さん、冬獅郎」
「日番谷隊長だ」
「ん?冬獅郎の隣の人って…」
「日番谷隊長だって言ってんだろ。こいつは、」
「もしかして、姉弟か?」
「は?」
「ぷっ、」
「初めまして、いつも弟がお世話になっております」
「あーやっぱり!」
「違ぇ!お前も悪乗りすんな!大体弟って何だ弟って!」
「あはははは、隊長弟だって!あはは、ふふふふ!」
「うるせぇぞ松本!黒崎、こいつはうちの三席だ」
「三席?あー副官補佐ってやつか?」
「そ、この子はあたしの補佐」
「補佐と言うか、こいつが副官のようなものだ」
「ひっどぉい隊長ったら!副隊長はあたしですよ!」
「分かったから喚くな」
「改めまして初めまして、十番隊で第三席に就いています」
「黒崎一護だ、宜しくな」
「宜しくお願い致します、黒崎さん」
「どぉ?可愛いでしょ」
「え?あ、ああ…」
「てめぇ、何顔赤くしてんだ」
「じゃ、じゃあ姉弟じゃねぇのか?」
「違ぇっつったろ」
「隊長とこの子は姉弟じゃないけど、それはもうふかぁ〜い関係なのよ!」
「深い関係?」
「ばっ、松本!余分なことを吹き込むな!」
「そうよ。かくかくしかじかで……隊長はこの子に首ったけってわけよぉ!」
「へぇ、死神にも惚れた腫れたってのはあるんだな」
「松本!馬鹿なこと言ってないで仕事に、」
「しかし冬獅郎がなぁ…」
「日番谷隊長だ!何だその目は」
「いや、冬獅郎がそういう相手作るって意外だったからよ」
「意外で悪かったな。それから日番谷隊長と呼べ」
「いや、ちょっと待て…?」
「どうしたの?一護」
「この人は人間でいうと二十代いくかどうか…ってとこだろ?けど冬獅郎は小学生で…」
「何度も言うが俺はお前よりずっと長く生きてる!それと日番谷隊長だ!」
「あれだ、不純異性交遊ってやつだぞ!」
「それ知ってるわ、子供がイケナイコトしちゃいけないって言う…」
「冬獅郎、悪いことは言わねぇからもう少し大人になってから、」
「霜天に坐せ」
「おまっ、何怒ってんだよ冬獅郎!」
「逃げるわよ、一護!」
「ちっ、逃げ足が速い奴らだ…」
「日番谷隊長、」
「…何だ……!…ん、」
「……これも、イケナイコト、でしょうか」
「…阿保、俺はガキじゃねぇ」
「知っています、貴方が唯の子供でないことは」
「唯の子供って何だ、結局子供じゃねぇか」
「皆さんの前では子供でいてください。貴方のこんな顔、誰にも見せたくないですから」
「……俺がこんなになるのは、お前の前だけだ」
ドタバタさせたかったけど難しい…。
因みに主人公と日番谷隊長は、隊長がお子様体型の為、健全で清いお付き合いをしています。(イケナイコトがあったのは本編の日番谷隊長大人化事件の時のみの筈)
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