涙雨の逢瀬 | ナノ
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最後までお読みくださり、ありがとうございます。
長々不幸を綴った割に、最後は無理矢理かつ呆気なく終わらせてしまいましたが、設定上、あまり掘り下げると暗すぎるお話になってしまうと思った為五話で終わらせました。
その後のお話は続ける予定です。

朽木隊長がお相手なのに、最後しか出てこないという酷い扱いになってしまいました…。
分かりづらい文章と描写だと思いますので、一応解説を…
父を亡くした朽木隊長と、母を亡くした主人公が、偶然出会い、逢瀬を重ねると言うお話です。
彼は、身分や地位を隠したかった。
主人公は、立場と顔を隠したかった。
その為、二人は素性を明かさないまま、何も知らないまま、逢瀬を重ねます。
主人公は恐らく初めて会った時から朽木隊長を好いていましたが、その気持ちにはっきりと気が付いたのは、伊織に真実を突き付けられ、強姦された時。
彼は主人公を愛していましたが、加虐性欲者、歪んだ愛し方しか出来ない人でした。
朽木隊長が主人公を好きだと気付いたのは主人公の告白を聞いた時。(原作通り、彼は緋真さんと死に別れた設定です)
何も知らないけれど、知ろうとしなかったけれど、二人は、互いに嘘偽りない自分で、同じ時を過ごしました。
それがいつしかとても大切な時間になっていて、支えになっていて、互いを大切に思うようになっていた。
目に見えないものを信じたかった主人公だから、そんな状況でも彼に惹かれたのだと思います。
結局主人公はどうなったか等、書かないまま終わらせたので、その後のお話で書けたらなと思います。
その後の話はもう少し明るく幸せなお話に、それから、過去の二人の逢瀬も書きたいなと思っています。

主人公と朽木隊長が偽名に花の名前を使ったので、姉や弟も花の名前からもらいました。
全て春の花です。
主人公の異母姉の名前は、花蘇芳の蘇芳です。
花言葉は、豊かな生涯、喜び、高貴、質素、不信、裏切り。
豊かで喜び溢れる生涯になるよう、と名付けられましたが、真逆になってしまいました。
質素という言葉は、その通りで、飾り気のない素朴な人物でした。
母親似と言う設定で、凡庸、どちらかと言えば容姿は良くありません。
不信、裏切り、これは主人公への憎しみの部分だと思います。
けれど彼女は主人公のことを愛していて、愛していたからこそ生まれた憎しみです。
最後は、想い人であり、異母妹を想っている伊織と無理心中をします。

主人公の異母弟の名前は、山吹です。
花言葉は、気品、崇高、待ちかねる。
待望の世継ぎ、気高く尊い存在、その言葉通りです。
男の子なので「姉上」と呼ばせた方が適切なのかとも思いましたが、平仮名の「ねえさま」が幼さと可愛らしさが強調されるかと思い、此方にしました。
父親似で、母親と姉とは似ておらず、どちらかと言えば容姿は良い子です。

主人公の偽名は、蓮華草の蓮華です。
花言葉は、心が和らぐ、私の苦しみを和らげる、あなたと一緒なら苦痛が和らぐ。
朽木隊長の傍にいた時、主人公の苦しみは和らいでいたと思います。
花言葉が、主人公の彼へのそのままの想いです。
主人公の苦しみは、自分の出自、母の死、家の事情、自分の容姿、異母姉のこと、異母弟のこと、色々ありました。
母の死から強くあろうと、弟の未来の為に嫁ぎ、貴族らしい娘であろうとしますが、朽木隊長の前では、唯の女の子でした。
四大貴族だと知らなかったので、結構言いたいことを言ったりする仲だったります。(作中の天然ボケ発言とか)

朽木隊長の偽名は、紫蘭。
花言葉は、あなたを忘れない、お互い忘れないように、変わらない愛。
最初から主人公を好きだったわけではないけれど、彼の中にはいつも主人公がいました。
亡き妻への想い然り、一途な彼らしい花言葉だと思います。
彼女の分まで、主人公を幸せにして欲しいです。

最後に、お話のタイトルの涙雨とは、悲しみの涙が化して降ると思われる雨のことです。
以上、お読みくださりありがとうございました。


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