読まなくても何の支障もないぐだぐだあとがき

ここまでお付き合いくださりありがとうございました!
この話は、とにかく「南海先生と、記憶が無くなる審神者」という話が書きたくて出来た話でした。初めはもっと暗い終わり方になる予定だったし、何ならまるで違う話書こうとしていました。審神者が審神者になる前、遡行軍に狙われた審神者を南海先生が助けたことがあったけどその記憶は何か政府に都合が悪くて消されてて、審神者になった後も審神者がふとその記憶を取り戻しかけても南海先生自身がその記憶を消させる薬を審神者に飲ませて記憶を消す…という感じの暗い話を考えていました。それが今こうなってるので、創作って何がどう転ぶか分かりませんね。しっかりハッピーエンドになっちゃいました。でも暗いほうの話もいつか書きたいです。

さて、この話を書いている最中はずっと「南海先生が仮に恋したとしてこんなにベタ甘になるかぁ〜!?」という自分の中の自分と格闘してました。自分との戦いでした…何なら今も思ってるけど…でも…彼氏の才能がある南海先生がどっかにいてもいいじゃない…と思い…最後まで書き上げちゃいましたね…。
しかし南海先生も、闇のわくわくさんやら罠博士やら言われがちですが、結構ちゃんと人間のこと好きな男士な気がします。おみくじボイス聞くに、意外と審神者に気を遣うタイプなのかもしれないな〜と思ったり…。大吉だと一緒に喜んでくれるわりに小吉だと運勢とか気分の問題だよね〜と遠回しに「気にするな」と言ってくれるの、その時々で審神者に寄り添う言葉選びしてません…?と思い…南海先生そういうところあるみたいですね、改めて好きです。
とはいえ、南海先生も初めは審神者に恋愛感情抱かれたとしてもすぐさまラブラブ〜にはならなそうだよなぁ、審神者の記憶無くなるくらいの衝撃があれば分かんないけど…と思いまして。この話の南海先生も、多分審神者のこと無意識のうちに散々傷つけてそうですし…。記憶を失うという通過点があってこそ、二人の恋はしっかり成就したわけですね。
ところで、初期刀の蜂須賀さんを書けたのも、私にとってはこの連載をやって良かったことの一つでした。気高さと優しさを等しく併せ持つ蜂須賀虎徹という刀剣男士を描けたことも楽しかったです。蜂須賀さん、いいですよね…。
さて、最終話では酒のやらかしをする南海先生を書きました。他にも、努力の方向性が少しズレてる南海先生もちょこっと描写してみました。主のことを想っているけど、想うが故に失敗もするしズレたこともしちゃうし、だからきっと、二人が恋仲になった後も前途多難かもしれません。それでも今の南海先生なら大丈夫だろうし、蜂須賀さん含め他の男士も力になってくれるんじゃないかなと思います。あそこはそういう本丸な気がします。
イメソンは、かの有名なユー●ンによる春よ、来いでした。沈丁花、本当にどこまでも届きそうな香りですよね。聞きながら読んでみていただけると楽しいかもしれません。

最後まで書き切れたのは、読んでくださった方々のおかげです。感想もありがとうございました。また何かの機会に南海先生の話も書けたらな〜と思います。