読まなくてもなんの支障もないグダグダなあとがきです。長い。


終りのまなざしにお付き合いいただきありがとうございました!!数えてみたら完結に約一年かかってて、な、長……と驚きました。ホントは2、3ヶ月で終わる予定だったのにこの有様。予定は未定……

さて、この話は「伊作に看取られる話」というコンセプトで一本なにか書きたいな〜とぼんやりした設計のもと書き始めまして、本当は5話くらいでサクッと終わる予定のものでした。
でも書いてるうちに、ちゃんと主人公のことも描写したいなぁ、伊作が「この人を看取らなければ」と思う人ってどんなかな、と気になりまして、そうこうしてる内に過去の二人の話まで書き始めるわ照代ちゃんやら八宝斎様まで出演するわでやりたい放題になりまして、この有様です(更新牛歩)。でも散々やりたいこと書きたい人書きまくれたので満足です。
ドクササコの凄腕忍者の部下、略してドす部下くんが何で出てきたかっていうと、伊作にとって近くもなく、顔は知ってるしお互いにぼんやりとだけど印象は覚えてる程度の人に出会ってほしかったからです。それでいて伊作より歳上であればなお良いし、人柄がシリアス寄りじゃなければもっと良い。からのドす部下くん選出でした。あの時あの瞬間、そういう距離感の人からの頑張れの一言がほしかったんですよね、伊作に向けて。唐突にドクササコ来たので、何で??って感じになったかもしれませんが、そういう訳でした。早く原作の回アニメ化してほしい、伊作とドクササコの関わりを見たひ。

着地点は変わらず、ラストの一話は初めから食満氏の視点で描きたいと思ってました。
何で伊作本人で描かなかったかって、実際書いてる私自身、最後まで伊作が彼女のことを恋愛的な意味合いで好きなのか分からなかったからなんですけど、どう見えました?(人任せにすな)
あとはやっぱり、その辺分からないままで終わりたかったんですよね。食満くんは伊作も彼女も互いに同じ想いだったんだなと納得してますが、実際のところ分からないです。無責任極まりないな!?
でもみょうじさんに関しては、伊作が気にかけそうな、好きになりそうなタイプ!と思いながら書いてました。じゃあもう相思相愛でいいじゃない…って感じなんですけど、分かんないです善法寺伊作。難しい。
潮江とかが伊作のこと不運で軟弱な奴!と思うように、伊作は一見いかにも〜な優男なんですけど、原作では潮江のこと木の棒でぶん殴ったり意外と強かだったりもして、な、何だこの男…って感じで、でもその全部が善法寺伊作なんだなぁと思います。決して多面的という訳ではなく、彼なりの生き方なんでしょう。伊作も人によってイメージが違ってくるキャラな気がするので、難儀しながら書きましたが、なんだかんだ楽しかったです。

描くものの中心にはっきりとした死があったので、書いている最中もなかなか精神的に勝手にダメージ受けてたりして、それもあってジリジリとしか進まなかったんですけど、でも書いといて良かったな、と思います。
一応、冬の潮江に始まり、春の竹谷、夏の食満、秋の善法寺で季節を一周するように書いてみました。一貫したテーマとして、それぞれの生き方というか、命の在り方というか、そういうものを書きました。夏の食満連載が一番ちゃんと夢小説感あったかな…。あとはやりたい放題書きたい放題です。
でももしそれで楽しんでいただけたなら幸いなことです。本当にありがとうございます。
一応シリーズ(と勝手に思いながら書いていたもの)は終わりですが、また忍たまで連載書けたらいいなぁと思ってます。