【君の幸せな顔】の続き*




「苗字...」

「み、緑間くん...」

「さあ、マジバにでも行きますか!」

「ちょ、高尾ちゃん!?」

「引っ張るんじゃないのだよ、高尾!」






部活が終わると何故か高尾ちゃんに強制連行されている
私と緑間くん...
何考えてるの高尾ちゃーん!



「ドリンクとポテトだけ?」

「うん、晩御飯あるから」

「俺は帰るのだよ」

「真ちゃんってばつれないなあ!」

「茶化すな!」

「緑間くんなんだかんだいって、ハンバーガーとバニラシェイク頼んでるよね?」

「こ、これは黒子が飲んでいて美味しそうだと思ったからなのだよ!」



相変わらずだな、緑間くん...
でも、普通に話せそう!




「中学の頃は二人で話すことあったわけ?」

「んー、ドリンク渡したりタオル渡したりスコアを言ったり以外は話したことないかなあ」

「クラスはずっと違ったのだよ」

「そうだねー、まさか同じ秀徳なんてね」




私は少しうつむいて笑った。
こうやって緑間くんとマジバにいることが
なんだか新鮮だった。
中学の時、来たっけ?




「頭がいいことは知っていたのだよ」

「そういえば1回だけ緑間くんと並んだよねー」

「え、苗字ちゃんってそんなに頭いいの!?」

「たまたまだって!」




あの時は得意なところだったんだよね!
懐かしいなあ...
結局赤司くんは抜けなくて。



3人で話してたら外も暗くなってきた。



「よっし、そろそろ帰るか!」

「そうだねー」

「真ちゃんと苗字ちゃんは一緒の方向だよね?」

「そうなのだよ。俺が送っていくから高尾は帰っていいのだよ」

「え?」

「はいはい、邪魔者はたいさーん」


そう言って高尾ちゃんは帰っていった。
そっか、ありがとう。高尾ちゃん!
やっぱ、好きだー!w




「苗字、帰るのだよ」

「う、うん!」




何を話していいかわからず
沈黙のまま二人歩いていた。
緑間くん、足が長いから歩くのはやっ




「...すまない、早かったか」

「いや、大丈夫だよっ」

「...高尾の方が良かったか?」

「高尾ちゃん!?なんで!?」

「お前は高尾のことが好きだと思っていたのだが...」

「いや、高尾ちゃんは友達として好きだよ!」

「そうか」

「う、うん...み、緑間くんは?」

「高尾のことかっ!?」

「いや、ほら好きな人とか?」

「...中学の頃と変わらない」




え、いたんだ!好きな人!
なんだー、その時から可能性ないじゃん!www


「いたんだねぇ」

「ずっと、サポートしてくれてたからな」

「え?てことはマネージャー?あ!さつき?」

「鈍感で疲れたのだよ」

「...あの、緑間くん?」

「俺の好きな人はずっと苗字なのだよ」

「え、嘘だよね...?」

「嘘なわけないのだよ」

「...私も、緑間くんのこと中学の頃から好きっ」

「ふんっ、承知済みなのだよ。人事を尽くした結果だ」



初恋が実る




(2人とも、お幸せにな...)

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