4.なんでもなにも

「クリスマスはな〜…どっちかってえとお肉じゃん?
最近ロブスター食べたりもするけど。
あたいはぶっちゃけあんまり興味ないじゃん」

「まあそう言うな。
皆でワイワイ楽しくやることに意義があるのだ」

「まあそうなんだけど〜…ほらあ、あからさまに。
みんな特定のヒトといろいろ忙しいじゃん。
正直ワカサギでも釣ってる方が楽しいし〜…」

「お前もなあ。
魚ではなく、なんか手頃な男でも釣り上げたらどうだ」

「また、えっらくストレートに…そっくりそのままお返しさせて頂くじゃん」

「ははは、お互いさまだ。
正直部下にこれだけ女の子達がいるとな、その扱いだけで手を焼いているというのに。
特定の人だなんて、なおさら扱い方が分からん」

「…まあいいや。
で、クリスマス会。
また急に、なんで開こうと思われたんじゃん?」

「なんでもなにも。
ベスタニヤがな、トパズランドの…なんて名前だっけかな、ほらあいつの想い人だ。
クリスマス・イブにあいつと過ごす予定だったそうだが、仕事が入ってキャンセルになってしまったとかで。
申し訳ない、と先程連絡が入ってな」

「うっわ…オジサンマメすぎ…」

「クリスマス用に新しい曲を作ったんだそうだ。
それを、是非次界の方で演奏させてくれないか、と。
それなら、それをメインにしてパーティーにしたら楽しいかな、なんて思ってな。
ほれ、そうしたらなんだ、ミネルンバの方の彼氏、あいつも呼んでやれるだろう?
いつも無理言って出張させてるしなあ…まあ本人も別に用事があるんだろうが」

「でもでも、今からそんな急に予定たてちゃって、大丈夫じゃん?
クリスマスまで、もうたいして日にちがないじゃん」

「そこは、ほら。
優秀な右腕がいるからな。
予算、広報、調達から、何から何まで全てお任せするつもりだ」

「…さりげに鬼じゃん…」




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