説明的なお話
アポトキシンの解毒薬の要領で、本当は子どもなのに見た目が大人になってしまった主人公。中身は六歳くらい。外見は二十代。知的障害者または学習障害者ということになっている。ベルモットのみ事情を知っている。ライのパートナー。雰囲気でバーボンまたはライと寝ることになった(※ご都合的ハニートラップ展開)時、中身は子どもなのでかなり焦りまくる。意外と初心だな、とか言われてパニック。
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“彼女”は生まれた時から組織のために存在していた。組織が彼女を作ったのだから。
“彼女”は人体実験のためだけに試験管の中で作られた赤子で、誰の卵子と精子を使ったのかは組織内でも上位の機密事項。
生まれ落ちてすぐに試薬を与えられた。それはごく少数の研究者の立ち合いのもとで行われ、関わった人間の大半は処分された。
大量の赤子に試薬は投与されたが、生き残ったのは彼女一人のみだった。
幹部たりうるほどの能力も知力もない、ただ彼女は成功例として扱われた。
与えられた名前は、ベレッタ。
酒の名を冠するほどの地位には無く、それでも消されることはない、カクテルの名前。