世界はとたんに色をなくし、

着色し直さなくてはなりません




ぼくはいつかと同じ色を望みました


けれど同じ色は二度とつくれません






悲しくなって、

ぼくは刃を突き刺しました





引き抜いた矛先に、

ひとつ雫がありました









矛先の雫

( ばいばい、景ちゃん )








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