第二話
確かに勧誘しないとなって思ったのは俺だけどな、
いくらなんでもこれは無いだろ?
なんで俺が走れメ○スの衣装なんか着なきゃいけないんだ…。
こういう時、自分が金髪なのが嫌になる。
自分でいうのも何だが、衣装似合いすぎだろう。
あれか?新手の羞恥プレイか??
と言うか、あいつもどうなの?
あからさまに馬鹿を見る目で俺たちの事見てくるし。
仮にも俺たち先輩だからな?
なんか反応くらいしようぜ。
まあ、良いんだけどね、べつに。
社会人になったら大変だろ?って思うよ。
こんな事思いながらも、ひたすら勧誘し続けているのには、
大きな理由がある。
そう、それはオサムちゃんの一言から始まった。
「「はあ!?廃部ぅ!?」」
「おん、なんや今年の一年の人数が少のうてなあ、あと一人入らな廃部やって言われてな」
いやぁ、困ったわ。とカケラも困ってなさそうに白石に告げたオサムちゃんに、
殺意が目覚めても誰も文句は言わないだろう。
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