第五話



手当も終わり、保健室の利用カードに記入をしていると白石が話し出した。

「なぁ、なんであんな所来たん?」

「白石が見当たらんかったから、探しとった。」

「学校中?」

「おん」



苛つく心を隠しながら、そっけなく受け答えをしているように見せる。


「なあ」

「なに?」

「言いたいこと有るなら言えばええよ」



白石の瞳を見つめる。

いつもは濁りの無いその瞳に、かすかに影があるようにみえた。







[*prev] [next#]






「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -