おいかけて、つかまえる | ナノ


  01


入学してから目まぐるしい日々

学校生活に慣れるのが精一杯
だけどクラスの係から委員会から決めることが沢山で

初めての委員会はちょっと緊張しちゃって
各クラス1人ずつの委員ってあるんだなぁ…さすが高校
なんて右も左も分からないまま、指定された教室に入った


その時に優しくしてくれたのが3年の泉田先輩だった

ぱっちりした目と長いまつ毛が特徴的で
羨ましい…ってちょっと思ったのは内緒

そんな先輩が有名な自転車競技部の主将さんだと知ったのは、そのすぐ後にあった部活紹介の時だった

あの委員会の時の優しい顔とは一変、きりりとした表情で話す先輩のギャップに驚いたんだ

カッコイイ!

稲妻に撃たれた気分だった
その後は泉田先輩の事で頭がいっぱいになっていて…

もういても立ってもいられずに、こっそり部活を見に行った

ギャラリーが多いから見てても問題なさそうでほっとする
邪魔にならないであろう場所を探して移動して
どこから見るのがいいのかわからないし、ここでいいかな?

なんて思っていたら自転車を引いた集団がやって来た

いた!!!

なんかやたらデカイ先輩とちょっとカッコイイ先輩に挟まれて歩いてる

箱根学園と書かれたジャージが凄くお似合いだ

そしたらふと目が合って先輩がこちらに向かってきて

「やあ、山田さん」

「泉田先輩こんにちは!」

「見学かい?」

「そ、そうです!あの、その…とてもジャージがお似合いで…」

と、思わず先輩の胸元を見て…息が止まる

なんだこれは、なんなんだこれは

制服姿しか見たことがなかったから知らなかったけど、凄い筋肉…
チャックが開いてて、そこから覗く胸筋に目を奪われた

「ふふ、ありがとう。ゆっくり見ていってくれ」

そう言うと泉田先輩はあの2人の先輩の元へ戻っていった

「何だ知り合いか?」と顔のいい先輩に聞かれてて「委員会でね」と泉田先輩が答えていた

もう声も聞こえない所まで行ってしまって

だけど指示を出す声が聞こえてきて、さっきとは違う凛々しい声に私はまた胸を踊らせたのだった









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