荒北先輩が好きすぎてやばい!

なんで好きかと言うと難しい
いや難しくないか、素直にかっこいいから好き

冷たくても結局優しいから大好き

実家のニャンコと似てるなって思ったのが最初だったけど

関わっていくうちにどんどん好きになっていくばかりで
前に一回だけ好きだって言ってくれたけど、その一回だけだったし付き合っているかと言ったら微妙な気もする

だけどそれでもいいから傍にいたいし
本気で拒否られない限りこのままで居させて欲しい

自転車に乗っている時の荒北先輩は最高に男前だし、サイジャ姿って本当にかっこいいし、制服姿もかっこいいし、Tシャツ姿も大好きだし、結局全部大好きでかっこいい

あの大きい手なのに細めの綺麗な指が好きだしスタイルは言わずもがなだし、あの鋭い目に何度も射抜かれたし、声も好き
バカのバリエーションが豊富だよね
言われたくて、時々わざと怒らせてるのは内緒

それとホンのたまにだけど、優しい声で話してくれる時があるんだけどその時は幸せすぎて苦しくなる

また好きだって言ってくれたら死ぬほど嬉しいし、彼女だったらなって思うけどよくわかんないし違っても傍に置いてくれたら今はそれでいい
もう遠慮なんてしないから沢山怒られそうだけど、でも怒られてもいいから傍にいたい

あー、もういっその事抱いてくれないかな…
そしたらそれだけで生きて行けそうなのに

なーんて
でもハジメテは荒北先輩がいいなとか思ってます、切実に


今日は頼んで頼んで取り付けたお昼の約束
天気が良くないから空き教室で荒北先輩と2人

めんどくさそうな顔しながらもちゃんと話聞いてくれるから優しいね

「先輩」
「…ンだよ」
「好きですよ」
「あんがとネ」
「好き」
「ハイハイ」

でも好きは流されちゃうなあ手強い
どうしたらいいんだろう
荒北先輩をもっともっと独り占めしたい

「ねー、先輩お願いがあるんですけど」
「アァ?めんどくせーからイヤだ」
「そんな事言わないでせめてちゃんと聞いてくださいよ話」
「で?ナニ」
「今度一回抱いてくれません?」

「ハァ!?!?」

荒北先輩は椅子が倒れそうな勢いで立ち上がる
あれ、やっぱり失言だったかな?

「やっぱりダメですか?」
「ダメとかそんなんじゃねーよ!オマエ言ってることわかってんのかよ?」
「わかってて言ってるんですけど」
「こんのバァカ!ちったァ考えろボケナス!」
「考えて言ってます!」
「山田チャン本気か?」
「ハジメテは荒北先輩がいいもん」

今回は私も引かないから、荒北先輩は観念したかのようにため息をつく



「あー…気持ちはわかったケドまたそのウチな」
「またって何時ですか?」
「知るかよンなモン」
「また誤魔化す!」
「誤魔化してなんかねーよ!今じゃねェんだよ!そゆのは」

今じゃないならいつならいいの
先輩は私に魅力感じてないとか!?

もしや…

「私、色気ないのかな…」
「まぁ色気はねぇだろ」
「あ、だから私じゃ勃たな…いたっいたたたた」

最後まで言えなかったのは荒北先輩にほっぺたを抓られたから
しかも割と本気だ先輩は

いたい

「オメーはさっきからべらべらベラベラと!クソ恥ずかしい事ばっか言ってんじゃねーよ!恥じらいを持てバァカ!」
「ごめんなさいだって切実なんだもん」

「ハァ……バカだネアオちゃんは」

そう言って先輩から抱きしめてくれた
初めて、先輩から抱きしめてくれた!
やばい、感極まって泣きそう…うぅ……

「バカですよ私は」
「ったく、それなりに大事にしてんだよオレは。オマエが早まってんじゃねぇよ……わかれよバァカチャンが」

そう言ってオデコにデコピンされて、思わず目をギュッって閉じたら、唇に温かい感触

思わず目を開けたら荒北先輩の顔が真近くにあって

「かっこいい好き」
「…ドウモ」

ちょっと頬を赤く染める先輩…可愛い好き…!

「先輩、もう一回」

ハイハイって私の頬に手を添えてまたキスをしてくれた
今日の荒北先輩はとてもデレなんじゃないの!

「先輩、大好き!」
「……オレも」

ああもうこれだけで今は充分だよ

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その後色気アップの方法を色々考えた結果、バストアップの筋トレ方法を泉田先輩に聞きに行ったのがバレて荒北先輩にど叱られたのはまた別の話



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