中編 | ナノ
あれから何回か会長さんはすーちゃんに餌にあげにきた。何回かって言うかほぼ毎日だけど。
なので、結構話とかもするようになって普通の友達って感じだ。そう思ってるのは僕だけかもしれないけど。
まぁ、一応お互いの部屋を行き来きする仲にはなったから(会長さんは必ず、太陽がいない時にしか僕の部屋には来ないけど)会長さんも多少は僕の事友達だと思ってくれてるだろう。
と、言う訳で僕は今度会長さんに出す紅茶を買いに来た。
実は僕の趣味は色々な紅茶を収集することだったりする。
「どれがいいかなぁ〜。いっぱい種類ありすぎて迷うなぁ」
最近お気に入りの紅茶屋さんで紅茶選び。
ここは店内も落ちつくし、紅茶の種類もたくさんあって何よりおいしい。
「うーん、会長さんってどんな紅茶が好きなのかな?」
「何しているんですか?ここで」
「うひゃあっ」
後ろから突然声かけられたからビックリして変な声が出た。
「…副会長さん…?」
後ろを振り返ると副会長さんが立っていた。
「見てわかるでしょう。平凡、こんなところで何をしているんですか?」
「こっ…紅茶選びですけど…」
何か副会長さん怖い。
僕が何かしたんだろうか。最初あった時の会長さんと同じ顔してる。
「…紅茶選び…ねぇ…いつもここで選んでるの?」
「えぇ、ここの紅茶が一番おいしいので…」
「だからいつも、君が出す紅茶はここの紅茶の味がするんだね」
「…え………?」
確かに生徒会の皆さんが太陽のところに遊びに来る時(って事は僕の部屋にもって事にもなるけど)いつもここの紅茶を出す。
だけど、なんでわかったんだろ…。
「ここは私の経営してる会社なんですよ」
「え、えぇ!?副会長さんが!?」
「えぇ、父が経営の事ついて学べと副業でやっていたこの会社を私に譲ってくれたんです」
「うわ…凄いですね…」
「フフ、茶葉も全てではないですが、私が自分選んだものなんですよ」
「え、ここの紅茶を副会長さんが?凄いです!どの紅茶ですか?」
僕がそう聞いてみると副会長さんは何故か驚いたようで、目を見開いてこっちを見ていた。
僕、何か変な事言っただろうか?
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