07



「なーに?文句でもあるの?」
「文句はないわ。」


ドレスを着た本人の登場だ。
結構高そうなドレスね。


「あっちに、妹サンいたわよ?」
「アンタは会ったの?」
「実は会ってないのよね〜。」
「よし、じゃあ三姉妹ってことでいくわよ。」
「え?」
「アタシと凛の間ね、光は。要はちょっとどっか行ってて。」
「うわ、酷いな…。」


少し楽しむだけじゃない。


「んじゃ行きましょ、お姉さん?」
「ええ。」
「はぁ…。」


よし、丁度ツインズが離れていったわ。


「アナタ、要んちの妹になる人かしら?」
「あっ、はい、そうです!えっと…要さんのお知り合いですか?」
「ええ、そうよ。アナタ達のマンションのすぐ近くに家があるの。」
「そうなんですか!!」
「一応、挨拶をと思ってね。浅間燈よ。で、こっちの2人が妹の、」
「光。」
「浅間凛といいます。宜しくお願いします。」

「(光、アンタどういうキャラよ!?)」
「(後のギャップをねらってんの)」
「(あんたが男ってだけで十分ギャップあるわよ)」
「(別にいーじゃない!)」

「日向…じゃなくて、朝日奈絵麻です。よろしくお願いします!」
「うん、遊びに来てもいいわよ?家近いんだし。ね、光?」
「別に。」
「あ、えっと…。」
「すいません、気にしないで下さい。」


凛、光のフォローまでしてくれるのね。
責任感…かしら?


「なーにやってんの?」


あら、五番目。
黙らせないと。


「ちょっと、「って、光兄じゃん!」…はぁ。」
「え?」
「あ、まだ会ってなかったよねー?これでも兄貴ね、その一番高い奴。」
「え!?」
「あーあ、なんでバラしちゃうのよ。――四男の光です、よろしく。」


光が、低い声に戻して言う。


「逆になにやってんの!?燈姉達まで!」
「ごめんね、でもアタシ達二人はホントに姉妹なのよ。」
「え、え?」


だいぶ混乱させちゃったかしら?


「落ち着いて、妹ちゃん。」
「えっ、要さん!?」
「燈もそれくらいにね。ごめんね、イタズラ好きだから。」
「アンタもでしょ?」
「そう?」
「そうよ。妹さん、要とか光がなにかやらかしたら、アタシに連絡してよ?あと五番目も。」
「あ、はい…?」

「お姉ちゃんがごめんね?」
「いえ!そんな事…」

「アタシそろそろ向こうへ行くわ。じゃあね、妹さん。」

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