02



「梓、妹になる子ってどんな子かな?!」
「さぁ…?兄弟と上手く馴染めればいいけどね。」
「大丈夫だって。そのへんは俺が…、」
「要に引っかからないように言ってあげようかしら。」
「ええ!?なんで?」
「だって危ないじゃない。ついでにアンタも。」


五番目を見ながら言う。


「俺もー?!」
「アンタは二代目要だと思うわ。」
「それを言うなら燈姉の方が要兄に似てるっしょ!」
「そうかしら。」
「燈さんも要兄に負けないくらい危険だよ。」
「あら…。要ぇ、どうしよう?」
「あぁ…、俺となら、釣り合うって事でしょ?」
「要…。私には、アナタしかいないわ…。」
「燈…。」


だんだん顔が近づいて…。

バコンッ!!

光に殴られた。


「痛いわねー。急に出てこないでよ。」
「昼間からそういうのは小説の中だけで充分だっての。」


男装に戻った光に言われる。
一応小説家だものね。
アタシと要は昔からこんな感じよ。
これをちょっと悪用してただけで…。


「何がアナタだけ≠セよ。彼氏持ちが。」
「何、嫉妬?」
「な訳ないだろ。」
「別れたらいつでも俺の所においで?」
「ごめん、まだ別れる予定ないの。」
「燈姉、そんな事言ってると結婚できないよ〜?」
「そのままアンタらに返すわ。」
「ごめんねー、俺いるから。」
「悪いね、俺も。」
「ツインズだけじゃない。」
「僕は…考えてないかな。」
「俺…、俺はさぁ…グスッ。」
「椿はこないだフラレたんだよね。」
「梓ぁ、そんなハッキリ言わなくても…。」
「言わなくてもその顔で分かるから。」

「よし、つばちゃんの慰労会やるか。」
「なんでよ。」
「どうせ暇なんでしょ?ほらひーちゃんも座って。」


彼女持ちの兄に慰労されても嬉しくないと思うわよ…。


「昼間から飲むのは、」
「アタシ持ってるわよ?」


懐からお酒を取り出す。


「なんで?!」
「いつどうなるかわからないじゃない。これそんな強くないから大丈夫よ。」
「それよりお酒を持ち歩いてる燈さんが心配だよ。」


六番目に真顔で言われた。
失礼ね。
このあと、夕方まで5人で慰労会を開いていた。

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