02



「ごめんね、琉生兄。」
「嫌いじゃ、ない?」
「もちろん!」
「じゃあ…好き?」
「うん。」
「ううん、男と、して。」
「え?」
「僕は、好きだよ…!」


琉生兄が私を抱きしめる。


「好きなの、僕だけ…?」
「ううん、私も好き…。琉生兄が、好きだよ。」
「…良かった。」


琉生兄の抱きしめる力が少し弱くなる。


「僕のこと、断って、椿兄さんとなんか…してたから…。」
「…琉生兄、嫉妬?」
「そう、かも。」


チュッ

そっと唇を重ねた。


【僕だって】
(男だから…)

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