幸 


「ヴッ……ヴッ……」


 体に巻き付けられたテープに肺が潰されている。そこの黒髪のー……ええっと、三白眼で肘がごっつい奴! お、オメーすげえな! 動きを封じるだけじゃなく地味にキツいことしてくるとか、オラ感激したぞ! (ワクワクはしねぇからな!)
 とか何とか、ふざけるのはここまでにしておきましょう。ふう……呼吸が浅いからかまともに思考が回りませんね。肺と脳に『ドリーム☆マジカルスクエア*1を掛けられているかのようです。
 石抱いしだき*2おもりを待つ獄人ごくじんのように背を反らして正座をするおれとジャンヌさんを距離を空けた状態で囲む生徒たちは、立っているからかまるでグレートウォールの壁のように高く、ぜひとも勇者さんを応援として呼びたい。
 グレートウォールで『どこにでもいけるドア』*3を使って開幕C取りを成功しても、敵に勇者さんがいれば段差なんてものともせずぴょーんと高台へ秒でやってきて、鈍器――誤植じゃないですからね。あれは剣なんかじゃない、鈍器です――でぶん殴ってくるのだ。
 そもそも彼の体自体、鈍器のようなものですからねえ。全力で彼を殴ったときに骨が彼の体を構成するキューブの角にでも当たってみろ、電流のいらないフリーサンダーが脳天まで一気に貫いてきて、最前線だろうが知らねえ、床にごろんごろんともんどりを打つはめになる。おれと同じで武器を振り回さないステゴロヒーローならばそんな自家発電を一度はやったことがあるはずです。
 足の小指の宿敵であるタンスの角など、豆腐と言ってもいいくらいの強度を勇者さんの体は持っている。……ごめん、ちょっと強がりました。タンスに限らず、物の角って何でも痛い。長く生きているからというのは言い訳になるでしょうか、角に足の小指をぶつけての骨折はもしかしたら三桁あるかもしれない。豆腐なんて言って申し訳ありませんでした。
 かけだし勇者なんてお名前のくせに、彼は行動力のある魔王と呼んだほうがおれ的にはしっくりとくるなぁ。通常攻撃が続けてヒットした場合、五発目にいかづちを落とすって? 残念!! その前におれは摘まれているんだな!! ワハハ……笑えない。
 それはさておき、顔面体液フェスティバル目前で格好悪く嗚咽を漏らすおれと対照的にジャンヌさんは随分と落ち着いている。これが処刑経験の差……と言いたいところだけど処刑経験ならきっとおれは世界中の誰よりも豊富だぜ!
 ニンゲンはイヌネコサカナのような、体の作りが全然違う生物は認めるくせに、ほとんど似た見た目を持つ生物のことは悪魔だなんだと、駆除の姿勢を取るのはまったくもっていただけないです。
 特に、両足首に繋いだ二頭の牛または馬にわらを背負わせ火をけることで暴走させて、びちびちと体を裂かれるのはもう勘弁だ。あの時は泣きに泣きまくった。とにかく泣いたし叫んだ。本当に……もう……ああ……そう……泣いたんです……。
 初めは縄が巻かれた足首の関節がガクンと外れ、しばらくもしないうちに激しい痛みのなかでどこのものかもわからない骨が折れる。続いて細胞が引き千切られていき、水音が聞こえ始めるのだ。自分の内臓が垂れ下がるところなんて見たくもないし、死んだフリが上手くいかなかった時にはその状態で酒壺に落とされて、溺れるわ焼けるように熱いわ痛いわ、その上千切られたせいで当然もがくことも叫ぶこともできないわでそれこそ苦のフルコースだった。
 いや、死んだとされて放置されても股から裂かれるわけだから立つなんて普通に無理で蟻やうじの餌食になってしまうのですが。『新鮮なお肉は美味しいですか?』なんてニコニコ訊いてやれるほどの余裕や器はおれにはありません。
 しかしおれの肉を喰らった子たちは残らず死んでしまっていそうですね……。そこらに咲いた花ならまだしも、元――何て言ったらいいんでしょう、本霊? 本霊の霊々? 駄洒落かな? ――を食べたとなっては嘔吐やら痙攣やらでは済むはずもないですから。
 何せおれは生まれはもちろん、生きざまも美しくあれなかった存在です。故意ではないにしろ、呪いの類いも混じっているに違いないのだから。
 よい子のみんな〜! 間違ってもおれの汗やら体液を触った手のままご飯を食べないようにね! 最悪死んじゃいますよっ! お爺ちゃんとの約束です!
 ま、そんなわけでニンゲンという生物が異質――おれからすれば彼らのほうが異質な存在だ。しかしじゃんけんで後出しの者が勝つように、後に生まれた彼らのほうがずっと丈夫で、ずっと賢い――を認めてくれないからおれはVoidollの誘いに乗って#コンパスに来た。ひゃっほい、リスタート万歳。
 ……と、そんなことを考えて現実逃避をしていたら先ほどまでおれたちを苦戦させていた先生(仮)たちが合流してしまった。
 アアーー! 逃げてごめんなさい! だって! だって怖かったんです!
 ジャンヌさんに肘で突かれて、どうかしたのだろうかと彼女へと顔を向ける。「前を向いてください」「ウィッス」あれれ、一刀両断されてしまった。


「そのまま聞いてくださいね」
「はい、何でしょう」


 潜められた声だろうが聞き取ることは容易たやすい。視覚が蜘蛛に寄って劣っている代わりに聴覚は狐に寄ってニンゲンより優れておりますので!
 それをわかっているのか、いくら隣とはいえニンゲンに聞かせるための声量も出さず彼女は「先ほどまでいた場所を見てください」と言った。
 頷きもせず、首の眼球でビルディングを見上げる。が、視力が低すぎて世界は絵の具バケツをひっくり返したようだった。仕方なしにほんの少しだけ顔を上げ、何とかそちらに主眼を向ける。狐面で視線はバレていないと信じたい。


「見えましたか」
「はい。乃保さんが虫を飲み込んでしまったかのような不快マックスな顔をして喧嘩を売るようにこちらを見下ろしていました。アダムさんの表情は氷点下でした」
「私たちがいるはずの場所へ行ったのに本人たちは下で捕まっている、となればそういう顔にもなりますよね」


 乃保さんにギャリギャリ刑に処すと言われても甘んじて受けるしかない。運のいいことにあの三人はまだ気づかれていないらしい。そこら周辺にいるつもりならスーパーマンさんには気をつけてほしいところです。


「そうですね……謝罪会見でも開きますか。敵さんへ、逃げてしまったことも含め」
「会見……?」


 ジャンヌさんが、おれのほうへと顔を向けて首を傾げた。先ほどはあの三人のことを隠すためにこっそりとしたけれど、普通に会話する分なら聞かれても見られても構わない。おれ自身、謝罪会見の話を持ち掛けた時から声量を抑えていない。
 さて、ここで深呼吸を一つ。大きく息を吸いまして。


「――ですから! 皆さんのご指摘を真摯に受け止めて、ヒーローというぅ大きなカテゴリーに比べたらぁ……勝率調査費、ステージ維持費の……報告のぉ……グスッ……折り合いをつけるっていう……ことで……もう一生懸命ホントに……バグ問題、ステータス……ぅええっへっはっあっうえあぁ……ステータス問題は……わがチームのみ……ぃのっううあああああ……わがチームのみ……うあうあああ……っわがチームの゛み゛な゛ら゛ず! 運営……#コンパス全体の問題じゃないですかあ! っそういう問題をォっほぉ……! がいげづしたいがために! お゛れ゛は゛ね゛!! う゛ぅあ゛っはっあ゛ぁ……誰がね、運営に意見しても! 同じや同じや思っでェ……う゛あ゛っはっはっはっう゛あ゛あ゛ァ……ずっと黙って上方修正待ち望んできたんですわ! こ゛の゛世゛の゛中゛を゛! う゛あ゛あ゛ぐふっ……こ゛の゛世゛の゛、うひゃアアアっぐっアアアアアアーッ、アアアアア…………。――どうですか?」


 涙が滝のように流れてくるけど、これお面の裏にべっとり付かないかな。半面だから風通しがよくて濡れたところがスースーする。
 余談ですが忠臣さんはコスチュームの一つにふんどしのみってものがあるけどあれは寒くないんでしょうか?
 よく新コスチューム案を承諾しましたよね……。ハロウィーンのときといい、却下しないから運営に遊ばれていますって……。「それで民衆が喜ぶのなら」って自分を犠牲にしすぎじゃないですかね総帥……。


「何を言いたい会見ですか……?」
「もっと耐久力がある強いヒーローなら目先の安全だけ求めずに腰を据えて話し合えたんです、逃げたことは仕方なかったんです、っていう釈明という名の責任の擦り付けです。本家への敬意を忘れないよう『霊々村れれむら議員』と画面右に名前を添えておいてください」


 顔面体液まみれでぴったりだったと思う。恐怖故に演技じゃなく素で泣けたから結構上手だったはずですし。
 右耳を集中させずとも「霊々さんの号泣会見のおかげで皆さんドン引いてますよ。殺気は消えています」という言葉はおれのもとに届いた。


「久々のベストプレイヤーに選ばれるでしょうか」


 おれは勝率が七割程度で可もなく不可もない普通さなのにベストプレイヤー率が極端に低い。それはおれがキルされることが仕事であり、リスタートに多くの時間を奪われるせいで戦場に立っている時間が少ないことに要因する。あと基本的にスプリンターは走り回っているせいで陣地を広げることがないからポイントが入らない。
 そんなわけだから、ベストプレイヤーにならなければいけないというデイリーミッションを課せられたヒーローは必ずと言っていいほどに組もうと言ってくる。その代わりそのミッションがおれに回ってきた日はポータルキーを譲ってくれたりもするのだから、世界はとても平和です。


「突然の号泣会見もそうですが、霊々さん、結構神経図太いですよね……」
「何を言います、今なら恐怖で青狸ロボットに押し入れを住居として提供している代わりにあらゆる夢グッズを使い放題の小学男児もびっくりびっくりBIN BIN!!な早さで寝られちゃいます」
「それは寝ているのではなく失神ですし、青狸ロボットではなく猫型ロボットです」


 おっと、各方面から怒られてしまいそうな誤りをしてしまいました。ベレー帽でも被ってまた謝罪会見を開くべきでしょうか。
 もう一度窓へ目を向けるとアダムさんが窓枠を踏み台にして飛び降りるところで……ってオワアアア何で進軍してきているんですか騎手だんちょおおおお!
 もうちょっと頃合いをですね……! アダムさん、薄々感じていたけれどかなり若いですよね……!? 普段は輪の一歩外で微笑んでいるような子だから結構大人に見えますけど……!


「く、空前絶後のぉーーーっ! 超絶怒涛のナタデココヒーロー!!」


 まるで『は?』とでも言いたげな視線が突き刺さる。理由は一つではないがアダムさんが気づかれておれのように迎撃されないよう、とにかくおれに意識を集中させようと頭をフル回転させた結果がこのザマ。いつだったかに見たテレビに出ていたタンクトップの男の強烈な印象が憎いです。
 なにも今この瞬間に出てこなくていいでしょうに。お゛れ゛は゛せ゛か゛い゛を゛の゛ろ゛う゛ぞ゛……。
 きっと身の潔白を証明したいという願望も、午後五時台のスーパーマーケットにいるお母さん方が一割でも安く食材を手に入れたいと願う気持ちと同等程度にあったから、タンクトップ流とはいえ自己紹介に走ったんだと推測……しても意味はないけど。しかしもう戻れません。


「ナタデココを愛し、ナタデココに愛された男!! 体力、防御倍率、ダブル0.40。すべてのナタデココの生みの親……。そう、我こそはぁぁぁ!! 現在の勝率69.4パーセント、平均キル三回、平均デス六回!! 部屋の金庫の暗証番号6825!! ビットマネーは今、金庫に置いてあります! メグメグさん、今がチャンスです!! アンチマテリアルライフルもクレー式電動ガトリングも多分買えます! もう一度言います、6825……6825牢屋にゴーって覚えてくださぁあーーい!! そう、すべてをさらけ出したおれは……サンシャイン霊……ヴォエッ……崎ィーーー!! げほっ…………ジャァスティス!!」


 沈黙が痛い。とりあえず激しく浮き沈みする胸を落ち着かせながらその痛みを受け止める。
 心のライフゲージはそろそろ尽きそうだけどメンタル回復カードなんてものは存在しない。したらいいなあ。麻薬を打つようで恐ろしいことだけど、Voidollに話を持ち掛けてみましょう。
 メンタル系が上手くいけば『戦意を殺ぐ』なんて効果のカードも作れるかもしれません。現れる効果はヒーロー次第になるでしょうか。やる気が無くなればその場から動かない人もいそうだし、面倒臭がりながらも淡々とこなす人もいるはずで、一人への効果だろうが間接的にその後のチームのモチベーションにも繋がるからきっと面白くなりますね。ジャンヌさんは嫌がりそうですねえ。
 突如、モーセが海を乾かし二つに裂いたように群衆が左右に分かれた。奇襲の成功おめでとう、なんて呑気に思いながら、出来上がった道の先を見る。そこには寝起きのような髪型をした男の子と、そんな彼の後ろから肩越しで首に氷の剣を構えた冷血な騎士団長様が立っていて、やはりアダムさんは人質交換をするつもりなのだと察することができた。
 スラム街出身ということが影響しているのか、強引なやり方とはいえ彼は“今を生きる”ということに長けている。後先ではなく、今を、今この瞬間を。きっとそれが彼を困らせることに繋がったことが幾度となくあっただろうし、結果的にすべて万々歳になったことも同じだけあったに違いない。
 それよりも人質君申し訳ありません。個性とやらで逃げられるなら逃げてもいいよと言いたいところだけどせめてジャンヌさんだけでも解放されてからだと助かります。流石さすがに彼一人でおれたち二人を、なんてわがままは言わないんじゃないかなと思いますけども。
はかったな』とでも言うようにあの目が怖い襟巻きさんがおれを見てきて、「ヒィッ」と古くなった木材のように喉奥が軋んだ音を立てた。
 いや、アダムさんの立ち回りが無茶苦茶上手かっただけで! おれは! 悪くない! です! 『これジャスティスさんがやったら最後にジャスティス被りになるなあ』みたいなことしか考えていなかったので!! 嘘だけど! それは今考えましたけど!


「さあ、その二人を返してもらおうか」


 気温が数度下がったような感覚に襲われる。まるで幼児が氷を無理矢理貼り合わせたようないびつな形の魔剣が恐怖を呼んでいるのか、それとも氷というだけあって冷えるのか、男子生徒はすっかり青めてしまっている。
 二人(の侵入者)と一人(の何も悪くない、ただ運の悪い子)を交換という傲慢さに、思わず吹いて「図々しさ1.50!」と言ってしまったのは反省しようと思う。今のはおれが悪かったです、すみません。
 限界突破を二回ほどしているであろうアダムさんの野面皮のめんぴはとても分厚い。その皮を防弾チョッキのようにまとってメンタル被ダメージをゼロにできたらなあ、なんてくだらない願望で心を静めて、相手の出方を待つ。「……一人だ」そら来た。


「ジャンヌさんお先にどうぞ」
「……素直に応じるんですか? アダムさんがせっかくとってくださった人質、それもこちらは一人しかいないのに手放すと……?」
「今の状況における最悪のパターンはおれたちが二人捕らえられたまま、人質を失ってしまうことです。判断を誤れない時ほど最悪をけることが必要になるかと」


 悪を養成している機関ではあるまい、余程のことがない限りこの場で命を奪いかねない行為はしてこないはずだ。あの時おれの足を凍らせた個性とやらは一歩間違えば、否、半歩だろうが生物を簡単に殺せてしまう。
 殺すには中に閉じ込めるだけ、それでいいのだ。きっとアダムさんの能力調整されたヒーロースキルのように数秒でばらばらと氷が崩れてくれるわけでもあるまい。凍死ではなく、窒息死が先にやってくる未来でしょうね。


「ですが……」
「その人質君が大人しく人質でいてくれるとは限りません。ここの方たちは“個性”と呼ばれる特殊能力を備えているらしいですから、彼の“個性”が不明な以上、彼を手放すことはおれたちの保身にもなります」


 情報の力は偉大だ。それは時に安心をもたらす懐刀にも、振り回し人々を畏怖させる大剣にもなり得る。
 人質の男の子が善人だとしても、恐怖で“個性”を暴発させるかもしれない。せめて彼の能力がわかれば、こちらも少しは強気に出られるのに。


「では、私が残ります」
「許可できません」
「なぜですか!」
「ジャンヌさんがおれとは比べ物にならないほど優秀であることなど知っています! でも、あなたは尊敬するニンゲンであるのと同時に年下の女の子でもあるんですって!」


 声を荒げた彼女につられておれの言葉尻も強くなっていく。言い切ると、彼女は「……へ」と意表を突かれたのか短い声を出した。


「少しは格好つけさせてください。頼りないかもしれませんけど……」
「そ、そんなのズルいじゃないですか……。私じゃなくても、男の人でも、年下だからって理由で先を譲るんでしょう?」
「おれにとってVoidoll以外は保護対象ですよ。Voidollは時と場合によります」


 んま、それとは別で保護対象にすべきか悩んでいる子は一人いますけど。彼の存在は#コンパスという世界を脅かし、そして崩壊させかねない。どう処理すべきか悩むところだけど、今はその話はいいでしょう。


「ほ、保護対象って……」
「そういます。せっかく世界に構成した英雄たちをむざむざ手放すわけにはいきません」
「霊々さんが私たちを作り出したわけでもないでしょう」
「おれでは作り出せないから守るんです」


 再構成されなくなってしまったら、いつ彼らに次の体が与えられるのかわからない。おれにはデータの体を作れるだけの知識も技術もない。


「霊々さんを守る者は?」
「余程のことがない限り絶えないんですよ、おれは。細く、永く。そもそも死の概念がニンゲンのそれとは異なりますからね」


 少し喋りすぎてしまった。「格好つけさせてくれますか」特に潜めることなく空気を震わせる。彼女はしばらく悩むそぶりを見せたものの、顔をおれから前へと戻すと、空気を震わせないで突き刺したかのように力強く言い放った。


「――私が、このジャンヌが、交換に応じます!」







脚注


[*1] ドリーム☆マジカルスクエア
水属性の弱体化カード。前方の敵の全行動速度を四秒間大ダウンさせる。

[*2] 石抱いしだき
日本で江戸時代に行われた拷問。三角形の木材が並んだ台の上に正座させた状態で、太ももに徐々におもりを乗せられる。木材の角が脚に食い込んで苦痛を与えるしくみ。主に自白を促す目的で行われたが、加減を誤ると命に関わる。

[*3] どこにでもいけるドア
木属性の移動カード。前方のポータルキーへ瞬間移動する。


(P.6)


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