次の日の昼休み。


「バカ野郎!!」
「………」


ざくざく。みさきちゃんが用意してくれたらしいお弁当のサラダをフォークで突き刺していると、今まで静かだったみさきちゃんが、突然生徒会長の席を立ってバーン!と両手を机についた。

「無視すんな!」
「だっておれ野菜嫌いだし。つーかなんで弁当の大部分が緑色してんの? 意味わかんないんだど」
「そこじゃねえ!」
「なんなんだよ」

生徒会室になぜかある小さい冷蔵庫を漁るとマヨネーズと缶ビールとチーズが入っていた。ドレッシングねぇのかよ。つか誰だ缶ビール入れた奴。無言で扉を閉めて振り返ると、副会長が笑ってこっちを見ていた。……あんたか。


「なんでおまえ親衛隊できてんだよ!」
「は?」
「見ろこれどういうことだ」

副会長から目をそらしていると、ずいっとみさきちゃんにあいほんの画面を突きつけられた。ピンク色の背景のLineの板が開かれている。
名前のとこが「うんこ」になっていた。

【おはよー】
〔仕事以外で話しかけんな!〕
【仕事だよ(殴るスタンプ)】
〔(殴り返すスタンプ)〕
【あんたんとこの愛しの幼馴染の親衛隊作ったから(キラっとしたスタンプ)】


「……みさきちゃんってさぁ、阿久津先輩のこと嫌いなんじゃなかった?」
「おおおおその名を呼ぶなおぞましい…!」
「なんでラインしてんだよあんたら」
「仕事の都合上!しかたなくだよ!」



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