▼
次の日の昼休み。
「バカ野郎!!」 「………」
ざくざく。みさきちゃんが用意してくれたらしいお弁当のサラダをフォークで突き刺していると、今まで静かだったみさきちゃんが、突然生徒会長の席を立ってバーン!と両手を机についた。
「無視すんな!」 「だっておれ野菜嫌いだし。つーかなんで弁当の大部分が緑色してんの? 意味わかんないんだど」 「そこじゃねえ!」 「なんなんだよ」
生徒会室になぜかある小さい冷蔵庫を漁るとマヨネーズと缶ビールとチーズが入っていた。ドレッシングねぇのかよ。つか誰だ缶ビール入れた奴。無言で扉を閉めて振り返ると、副会長が笑ってこっちを見ていた。……あんたか。
「なんでおまえ親衛隊できてんだよ!」 「は?」 「見ろこれどういうことだ」
副会長から目をそらしていると、ずいっとみさきちゃんにあいほんの画面を突きつけられた。ピンク色の背景のLineの板が開かれている。 名前のとこが「うんこ」になっていた。
【おはよー】 〔仕事以外で話しかけんな!〕 【仕事だよ(殴るスタンプ)】 〔(殴り返すスタンプ)〕 【あんたんとこの愛しの幼馴染の親衛隊作ったから(キラっとしたスタンプ)】
「……みさきちゃんってさぁ、阿久津先輩のこと嫌いなんじゃなかった?」 「おおおおその名を呼ぶなおぞましい…!」 「なんでラインしてんだよあんたら」 「仕事の都合上!しかたなくだよ!」
prev / next
←戻る
|