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「とても似合っていますよ…ユウギ、アテム」
「えぇ!似合ってるわv」
「ティアー、戻ってこーい」

ジェイドによる適性検査から僅かに半日。
遊戯とアテムはそれぞれに合うバトルスタイルを見つけることができた。
遊戯は譜術士。
アテムは剣技と譜術を使う譜術剣士。
ちなみに二人とも“第七音素”を扱える“第七音譜術士(セブンスフォニマー)”であった。
さすがにこれにはみんなが驚いた。

「なんか、照れるぜ…///」
「ボクも…///」

そして、ルークたちから服と剣や杖をプレゼントされ、照れている二人がそこにいた。

「さて、仲間も増えましたし、この先どうしますかぁ?」
「なーんか、ジェイド機嫌良くねぇ?」
「言われてみれば……」
「ガーイ、ルーク。何をこそこそ話してるんですかぁ?」

後ろから機嫌の良いジェイドの声がかかり、これ以上この話をするのは危険と思った二人は、「なんでもない」と告げジェイドたちのもとへ戻って行った。


六神将襲撃


街を後にしたルークたちは、一度食材を補充するためにエンゲーブに向かうことになった。
しかし、現在アルビオールは定期的な点検のためシェリダンにある。
つまり、徒歩で向かうしか方法はなかった。

「ここからだと2〜3日はかかるな」
「仕方がありませんわ。久しぶりの長距離徒歩移動ですもの。楽しみながら行きませんこと?」
「それも、そうだよねー」
「イオン、辛くなったら無理しないで言えよ?」
「はい、ルーク」



































街を出てどのぐらいたっただろうか。
ルークたちには覚えのある、遊戯とアテムには覚えのない声が聞こえてきた。

「はーっはっは!見つけましたよ、ジェイド!」
「はぁ…また貴方ですか、鼻垂れディスト」
「ムキーッ!誰が鼻垂れですか!」
「貴方以外に誰がいますか?鼻垂れ」
「ま、また言いましたね!」

ジェイドとディストのやり取りを見ていた遊戯とアテムは不思議そうな顔をして、ルークたちは「またか…」とあらかさまに顔に出していた。

「本当に懲りないよなぁ……ディストの奴」
「そうだな」
「って、言っている場合じゃないよ!六神将がいるんだよ!!」

アニスの言葉にハッとしたルークたちはすぐさまに武器を構えた。

「えーっと…」
「アイツら、あたしたちの敵だよ!」
「そうですわ!今までも邪魔してきましたわ…まったくウザイったらありゃしねぇ

ボソッとナタリアから黒い発言が聞こえた気がしたが、それをあえてスルーした。しかし、黒いオーラが出ていて凄い恐い。

「…いるんでしょう。出てきなさい!!」

ティアは人の気配を察知し、気配のする方向へナイフを投げた。
ナイフが消えた方向から、かわいいような怖いようなぬいぐるみを抱えた女の子が出てきた。

「うぅ…ひどい、です」
「根暗ッタ!」
「アニス!アリエッタ、根暗じゃないもん!」
「あの子も、六神将…なのか?」

アテムにはアリエッタが六神将と呼ばれる理由がわからなかった。
とても、戦うようには見えなかったからだ。

「アリエッタは…“妖獣のアリエッタ”は魔物と話せるの。それを買われて…」
「そうなのか…」


.


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