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「刹那・F・セイエイ。よろしくお願いします……」
「ティエリア・アーデだ」

なんで、こんなことになったんだ……















──数日前。

「……な、……つな、刹那!!」
「ん……ぁ、ロックオン…」
「目ぇ覚めたか?」
「何処だここ……?」
「わかんねぇ……でもここがトレミーじゃないことは確かだ」
「……アレルヤ・ハプティズムとティエリア・アーデは?」
「そこで寝てるけど……」

ガチャ……

「目、覚めたんだな。気分はどうだ?」
「……ここは何処だ?」
「お、おい、刹那!」
「ここは童実野町。で、相棒の家だ」
「………ど、みの…ちょう…?」
「びっくりしたんだぜ?家の前に人が4人も倒れていたんだからな。で、お前たちはなんで行き倒れてたんだ?」
「……戦ってて、頭ぶって…気付いたらここにいた」
「以下同文」
「戦っていた?こんなに平和なのにか?」
「ま、まぁな………ん?」

ロックオンが目にしたのはカレンダーだった。

「刹那……今西暦何年だ?」
「…2307年だが?」
「2307年!?今は2001年だぜ?」

……なんだこの差は。
2001年?まさか…あり得ないだろう……普通…

「まさか…タイムスリップしたとか……あはは……」
「大丈夫か?ロックオン」
「じ、事情はよくわからないが……まぁ…なんだ…オレに比べたらマシだと思う…」
「お前に比べたら?」
「だって、オレはこの時代の人間じゃないし…」


















「「はぁ!?」」
「なんて言うんだ?一応この身体オレのじゃないし、記憶ないし」
『……もうひとりのボク。ふたりとも固まってる』
「あ……」
『もう……ちょっと代わって。ボクが説明するよ』


この時代の人間じゃない?身体は自分のじゃない?
記憶がない?

何言っているんだ……
目の前の奴は……?

はっきり言う……

おかしい!!





「ごめんね。驚かせて」
「あ、いや……」
「お前…誰だ。さっきの奴じゃない」
「ボクは武藤遊戯。さっき表に出ていたのも遊戯なんだけどボクじゃない。簡単に言えば二重人格なんだ。」
「二重人格なら納得い……かねぇ!!さっき記憶ないとか、この身体はオレのじゃないとか、挙げ句の果てにはこの時代の人間じゃないとか!!ビビったぞ!」
「まぁ、訳有りでね。一応王様だったんだよね、もうひとりのボク」
「お、王様だとぉぉ!?」
「ロックオン、うるさい」
「ゴメンナサイ」


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