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──最近、世界各国のデュエリストたちが昏睡状態に陥っている事件が多発しています……


「最近、このニュースばかりですね…」
「なんか、明るい話題はないのか?」
「そういえば、城之内くんが刹那とデュエルしたいって言ってたよ」
「…そうか」
「あ゛、僕のエビフライ!十代、万死に値するぞ!!」
「へへ…食べないティエリアが悪いんだぜ!」
「もう少し…静かにしてほしい……」


武藤家のダイニングでは、遊戯とガンダムマイスターズ、遊城十代、不動遊星が食事をとっていた。














──これから起こることなんて知らずに……

「あ、そろそろ学校に行かないと!」
「そうだな…」
「遅刻だけは、勘弁してもらいたいからな」
「……さすが、風紀委員」
「というか、いつの間に風紀委員になったんだ?」
「転入初日」
「へぇ、凄いねティエリア」
「あれ、ボク同じクラスなのに知らなかった」
「それより、早く学校行かないとまずいんじゃないのか?」

最近の武藤家では、この風景が日常と化している。
しかし、そんな日常風景を壊す音が、武藤家に響き渡った。

「な、なんだぁ!?」
「この隙に、ティエリアのエビフライもらいっ!」
「オレも……」
「どさくさに紛れて何をしている、十代、遊星!」
「そ、それより、さっきの音は何!?」
『相棒!代わってくれ!』
「わかった!」
「……オレのミルク…零れた…」
「刹那、後でちゃんとあげるから!」

……大変なことになっているのに食い意地のはったもの、ミルクが零れたことにショックを受けたものもいたが…

「とにかく、外に出てみるぜ!」

どたどたと外へ出てみるが、特に変わった様子もなくいつもの風景が広がっていた。

「…特に変わった様子がない…!?」
「じゃあ、さっきの音は?」
「!!」
「十代、どうし…!?」
「お前、その目…」
「なんか、来る!」
「あ…っ」
「どうしたの、遊星くん!?」
「あ、熱い……っ!痣が、熱いんだ……!」
「た、たたたたた大変だ!早く、み、み、水を!」
「お前が落ち着け、アレルヤ」

刹那の言うとおりである。

「千年パズルが、光を発している……これは、一体…」
「待っていたよ。武藤遊戯…いや、名もなきファラオ」
「!?」
「街灯に人が…」
「私はダーツ。秘密結社ドーマの総帥」
「でも、名乗ってる時点でよ、秘密でもなんでもないよな?」
「僕もそう思った」
「で、その秘密結社の総帥が、オレに何の用だ!」
「私はお前が欲しいのだ」
「……からd「遊星ーー!それ以上言っちゃいけません!!」……わかった」
「はん!わけわかんねぇこと言ってんな。というか、街灯の上危ないから降りろよ」

一応、忠告するあたり心配してるみたいです。いろいろと。

「ふ…甘いな」
「落ちて怪我されても困るだけだから」
「……結構、傷ついたぞ」
「つか、話ずれてる」
「そういえば…」
「今さらだ」
「で、何故オレが必要なんだ?やっぱりからd「それ以上は言っちゃダメぇぇぇぇ!」……なんでだ?」
「ロックオンうるさい」
「ぐはっ!」

ロックオン、撃沈。

「遊戯さん、気をつけてください!こいつ、ただ者じゃありません!!」
「…龍の痣が教えてくれる…こいつは危険だ!」
「……ふ、面白い。我らが神にふさわしい者がここにいる全員とは」
「神、だと?」
「さて……お前たちの魂、捧げてもらおうか!!」

ダーツがそう告げた瞬間、何処から現れたのか大きなモンスターが出てきた。

「うわ、無駄にでかっ!」
「ウザいな」
「ちょ、襲う気満々!?」
「撃っていいか?」

ロックオンはそう言って、何処からか出したバズーカを構えた。

「ちょっと、どっから出したのそれ!?」
「遊星が作ってくれた」
「遊星、そんなの作ると捕まっちゃうから、作っちゃダメーーー!」
「そうなのか……サテライトでは作らないと身を守れなかったからな……」
「そんなに危険なの!?」
「あぁ……」


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