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「いらっしゃいませー」

オレが遊星の所に来てから早1ヶ月。少しでも生活を助けようと始めたカフェでのバイトは、相棒と一緒にいた時には出来なかったことでとても充実している。働いて貰った給料をどうやって使うか考えるのは楽しい。
それに一緒に住んでるクロウはセキュリティになるためにデリバリーの仕事を減らし始めたし、ジャックは相変わらずだし、遊星も新しく研究を始めようとしている。あ、この間来た十代は現在就活中。遊星が手配してくれたデュエルアカデミアの教員の仕事が楽しかったらしく、正式に教員に採用されようと勉強している。シンクロ召喚とかライディングデュエルのこととか。そんな彼らの役に立ちたくて、今日もオレはバイトをする。

「お二人様ですか?では席にご案内します」

何だか最近、女性のお客さんが増えている気がする。それに、何だか顔が赤いような…
まぁ、気のせいだろう。あぁ、こんなこと考えてるより席に案内しなければ…

「ご注文が決まりましたら声をかけて下さい」

グラスに注いだ水をテーブルに運び、メニューを広げる。しかしこうメニューを見る度に思うのだが……パフェ食べたくなる(甘いものは好きだ)
おっと、いけない。別のテーブルのお客さんが呼んでるぜ。

******

いちばん混むお昼時を過ぎた頃、店長さんから休憩に入るように言われて休憩室に引っ込む。今日のランチは遊星特製のサンドイッチだぜ!レタスにトマトを挟んだものに卵サンド、おまけにフルーツサンドなんてついてる。ああ遊星、オレはお前の作るランチが大好きだ!(もちろん遊星本人がいちばん大好きだがな!)
うん。美味い。


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